スーパームーン皆既月食

先日、5月26日の夜
皆さんお住まいの地域では月の観察はできたでしょうか?

この日は今年のスーパームーンと皆既月食が同時に起こりました。

これは比較的珍しいことらしく、前回起こったのは2015年の秋のことだったとか。
しかも日本からは見えませんでした。

次にスーパームーン皆既月食が起こるのは2033年の10月です。
今回見れなかった方は、あと12年待ちましょう。

とはいえ、“スーパームーンの”という点を除けば
月食は度々観察できますので
興味のある方は2021年11月19日にのぼる月を観察してみてください。
きっとこんな月が見られるはずですよ。

赤銅色に鈍く光る月



夜空の観察に興味が出てきた方は
6月から始まる夜空の星たちを見に行こう!
ぜひご参加くださいね。

月の満ち欠け等により
「スターウォッチング」か「ムーンウォッチング」のご案内となります。
詳しくはお問合せください。

天候により、催行中止となる場合もありますが
その場合は予約空き状況に応じてですが
夜の動物ウォッチングへの代替をご提案させていただいております。

夜の知床も、ぜひお楽しみください。



知床ネイチャーオフィス

菊田



黄色と青と

色々な生き物たちが元気に活動してきている初夏の知床です。
森を歩くと、繁殖期を迎えた小鳥たちの姿や鳴き声がちらほらと。

キビタキ・・・の見返り姿

キビタキの黄色や、

オオルリ・・・の後ろ姿

オオルリの青が鮮やかです。
(瑠璃(るり)色と言った方が正しいのかもしれませんね。)

キビタキもオオルリも、姿だけでなく美しいさえずりも魅力です。
静かに森を歩きながら鳥の鳴き声に耳を傾けるのもいいですね。
ただそんな鳥の声も、ぐっと気温があがってくると、沢山のエゾハルゼミたちの声にかき消されてしまうかも・・・?
まだまだ肌寒いこともあるこの時期、セミが少ないタイミングだからこそ、の楽しみ方かもしれません。

知床ネイチャーオフィス
井上

気になる年頃…

今日はなかなかに冷えたウトロ。
明日はもっと冷えるとか…
明後日はいっきに暑くなるとか…

どのくらいの気温かって?

今日は12度くらい。
明日は9度くらい。
明後日は23度くらい。

寒暖の差…激しい!!
お腹壊さないように気を付けよー。

さて、そんな過酷な日々が待ち受けているとは知らずに、
どんどんセミが羽化しております。

過酷なのは気温だけかと思ったら、羽化するセミの近くにはカラス。
羽化したてが美味しいのか、カラスがじっと待っていました。

美味しいのかなぁ?

美味しい…のかなぁ?

美味しい…のか…なぁ…?

セミの踊り食い…さすがに抵抗ありますねー。

いやぁー、気になるなー。
花粉に対するトドマツの効果も気になるけど、
セミの味の方が気になるなー。
食べたことある人いたら、感想を教えてください。
っと、調査はせず、だれかに丸投げするのでしたー

知床ネイチャーオフィス
柴田

こんにちは○○ちゃん♪

ここ数日、暖かな日が続くウトロ。
この陽気に誘われて、知床五湖ではこのような出会いがありました…

お分かりいただけますか。
このピントの合っていないモノ…
この時期といえばこの時期のような気もするし、
ちょっと早いような気もする…どっちだっけか。

なにかというと…はい、こちら。

セミ。
こんにちはセミちゃん♪
セミはセミでも、エゾハルゼミです。
先ほどの写真同様にピントが合っていないですね。
エゾハルゼミは名前の通り、春頃に出てくるセミです。
今年も頑張って早く出てきたなーっと思いましたが
来週の気温は一桁台の予報。生き残るといいのですが…

以上、エゾハルゼミと抜け殻の写真でした。

他にもこの陽気でスジクワガタやアリバチ等、色々な虫がいました。
虫好きにはうれしい時期がやってきましたね。

後は、遊歩道上にはこんなモノが…

なかなかに大きなヒグマの足跡。
流石、ヒグマ活動期。
散策中に本体とは会いたくないので、こういう具合の痕跡はありがたいです。

5月頃から8月頃まではヒグマの繁殖期で、興奮しているクマも多いです。
なので、知床五湖の地上遊歩道を歩くには、5月10日~7月31日まで、
登録引率者というこの時期の地上遊歩道を案内できるガイドの引率が必須。
直前のご予約はお受けできない場合がございますので、
気になる方は「知床五湖一周ツアー」をご確認ください。

という真面目そうな案内をしてみるのでしたー

知床ネイチャーオフィス
柴田

ブンブンブン♪何か飛ぶ♪

ここ数日で新緑も増え、どんどん季節が過ぎていくのが感じられます。
そんな感じの知床の森。
知床五湖の湖面には、この時期ならではのモノが浮かんでいました。

湖面に浮かぶこの黄色い筋は何かお分かりになりますか? 


ズバリ…


「花粉」です。
この時期ですと、シラカバ等のカンバ系の花粉でしょうか。
気温が上がってきたので、みんな一斉に飛ばしたのでしょう。
ブンブンブン♪花粉飛ぶ♪

水が引いた場所には、桜の花びらと花粉が残っていました。
花粉って気になる方も多いと思いますが、知床五湖はトドマツがいっぱい!!
トドマツの香り成分は花粉を包み込み、花粉症状が軽減される…とか?
精油じゃないけど、効果あるのかな~? どうなのかな~?
わたしは花粉症じゃないので、何も感じません。効果はわからんです。
まぁ、この花粉も一時のモノですので、あっという間に花粉は終わるでしょう。

(ヒグマの足跡とキタキツネの足跡)

そして、知床五湖は5月10日から「ヒグマ活動期」にはいりましたが、
早速、地上遊歩道上にヒグマの足跡がありました。
遊歩道上にヒグマの足跡があると、そんな時期になったかぁって感じがします。
ちなみに、もうハチやブヨも飛んでいるので、服装は長袖長ズボンがいいですよ。
ブンブンブン♪ハチも飛ぶ♪

※花粉症の方!知床の森でトドマツ効果を感じた方がいたら、
気になるので教えてください!!


知床ネイチャーオフィス
柴田

恋の行方は?

お天気の良い日は外へお散歩へ

原生林内を歩いていると、目の端で何かが動く気配

伸び始めたコウモリソウの中から…


草の間から覗く可愛いおしり

ピコっと現れたのは、ふさふさ立派な茶色い尻尾
無事に冬を乗り越えたエゾリスです

顔を上げると、奥にもう一匹
どうやらオスが、メスを追いかけまわしてしているようです

この時期は、エゾリスの2度目の繁殖期
間合いを図りつつ、時折猛ダッシュで仕掛けますが
なかなか近寄らせてもらえない様子

そんな追いかけっこを眺めているうちに、2匹を見失ってしまいました

さて、どうしたものか…
ふらふらと再び歩き始めた途端、目の前にふわっとした尻尾が!

いつの間に移動していたのか
すぐそばの樹上にエゾリスの姿が見えました

追いかけっこ会場は、この木に移っていたようです
上下左右に、木の幹を動き回るエゾリスたちでしたが
そのうち1匹になってしまいました
どうやら撒かれてしまったようです

「お前のせいだぞ…!」と言わんばかりに睨みつけてくるエゾリス

少々険しい顔でこちらを見てきましたが、私は何もしていません…
八つ当たりですね
でもそんな表情も可愛い
乾きかけでウネウネしている耳毛も可愛い

その後は「押してダメなら引いてみろ」なのか
2m弱の距離を保ちながら、静かにお食事をしていました

メスを見つめつつも食事をとるエゾリス

しばらくそんな2匹を見守っていましたが
少しずつ森の奥へと揃って消えて行ってしまいました

一緒に(?)食事をとって、2匹の距離は縮まったのでしょうか?
恋の行方は分からず終いでした…

知床ネイチャーオフィス

菊田

春うらら

雪の日々も(たぶん)終わり、サクラも咲き、暖かな日が多くなってきました。
週間予報を見ても最高気温は2桁の日ばかりです。
(ギリギリ2桁の日もありますが・・・。)

サクラも散り始めてはいますが、
まだ場所によってはきれいに見られるものもあります。

オオヤマザクラとアオジ

鮮やかなピンク色は去っていってしまいますが、
入れ替わりに小鳥たちのさえずりが賑やかな季節が始まっています。

知床ネイチャーオフィス
井上

さくら咲く森へ

本日は知床自然体験一日コースでも含んでいる海岸原生林の散策へ行ってきました!

午前は1~2℃と寒かったのですが、午後には日が差しなんとか6℃ほどまで上がり、レインウェア+フリースという重ね着は必要ではありつつも気持ちのいい散策でした。

見たかったのは雪と桜と新緑の景色!森の中ではエゾヤマザクラがちょうど見頃で、芽吹きだした新緑と合わせて目に鮮やかでした。枝に積もった雪は解け落ちていましたが、雪の上に落ちる桜の花も素敵です。

残雪の知床連山も美しく、春から初夏へと移り行く景色を楽しむことができました!緑の芽吹きが進めば更に森の彩は美しさを増していきます。

いつまでも佇んでいたい景色ですが、開けた場所では少し風が肌寒いこともあります。景色をぼんやりと楽しむためにも風を防ぐ上着と念のための防寒着を準備して、脱ぎ着しやすくするのがおすすめです。

知床ネイチャーオフィス

佐々木

「これが最後かなぁ」延長戦

「これが最後かなぁ(ザクザク)」

と、道の端の雪を踏みしめた翌日に降り積もったゴールデンウィーク。さすがに最後かと思えば、更なる延長戦でした。

美しい雪景色!

この時期は多くの車が夏タイヤに代わっているため、運転する際は注意をしなくてはなりません。夏タイヤや二駆で走る方は時間と車間距離とブレーキに余裕をもってゆっくり走行してください。

そんな心配もありますが、それと同時に雪が止んだ後の景色がとても楽しみでもあります。明日は散策の予定があるのでカメラを準備していってきます!

このタイミングでしか出会えない瞬間を求めて!

知床ネイチャーオフィス

佐々木

1時間の出待ちの末に…

冬の間は冬眠していた、愛らしい生物が活動しだす季節となりました。

倒木に乗るシマリス

森の中を散歩していると、カサカサと小さな足音。

地面に目を凝らすと
なんとも愛くるしいシマリスが忙しなく動き回っているではありませんか!

慌ててカメラを構えて追うも、パッと一瞬にして姿を消してしまいました…。

困惑しながら見失った地点をうろうろすると、なるほど
巣穴がありました。

巣穴から距離をとり、待つこと1時間。

穴から出て周りをうかがうシマリス

出待ち成功です!なんと可愛いおてて!!可愛い!!!
根気強く待った甲斐がありました。
1時間、穴の中で何をしていたんでしょうね?お昼寝でしょうか?

穴から出てきた後は、木の上に登って脇をカイカイ…
おっさんのような仕草をしてもかわいく見える不思議。

ワイルドに脇を掻くシマリス


今回シマリスを撮影したのは「原生林散策」でもご案内している場所。
この時期は、知床自然体験一日コースの一部としてご案内しております。

もしかしたら、あなたに向かってシマリスが走り寄ってくるかもしれませんね。

こちらに向かってくるピントの合わないシマリス

知床ネイチャーオフィス

菊田