静かな森

藤原です

最近は暑い日が続きますね
森の中は何となく静かな感じ

いつもこの暑い時期に忙しなく鳴いているセミが
今年は少ない気がします
羽化しているコエゾゼミもいますが
やはり少ない

羽化するコエゾゼミ

羽化しているセミをじっくり観察したい今日この頃・・・

知床ネイチャーオフィス
藤原

春の日差し

今朝のウトロは雲一つ無い晴天!!
知床五湖は日に焼ける程の良いお天気でした。

本日の最高気温はプラスの10℃。
今夜はマイナスの気温にはならないで、プラスの気温が続くようです。

雪面にはトコトコ歩く虫がいました。

セッケイカワゲラです。
今日は暖かいから動いているのかー。
もう春だねー。そだねーっと思いきや、寒いのが好きな虫でした。

寒いのが好きっていうか、寒くないと生きていけない変わった虫です。
どのくらい低温じゃないとダメなのかというと、
素手で触ると人の体温で死んでしまうという話があります。

晴れた日は目につきやすいので、雪面をこんな虫が歩いていたら
面白い、変わった虫だなーっと観察してみてください。
触ると死んでしまうかもしれないので、見守ってあげてくださいね。

知床ネイチャーオフィス
柴田

桃色のバッタ

本日、とてもきれいなバッタに出会いました

桃色のヒナバッタです

体全体が桃色でかわいいですね?

アスファルトの上にいると、とても目立ちます

ヒナバッタは体長2~3センチメートル程度と大変小さいです
見つけるのが大変そうに思えるかもしれませんが
一度視界に入ると時々見つかります

秘密ですが、あのあたりではたくさん見つけることができますよ

ちょっぴりレアな桃色バッタ、探しに来てみませんか?

知床ネイチャーオフィス
柴田

飛ぶと飛ぶ

30℃を超える日が増えてきたウトロ。
昨日は21時で29℃。暑くてぐっすりとは眠れなかった…。

この時期のウトロは蒸し暑くなるとあの生き物が飛び、あの生き物も飛びます。
その光景がこちら。

綺麗な夕焼け空。
鳥のシルエットが見えますが、アマツバメという鳥です。
この写真では6羽しか写っていませんが、数十羽が低空を飛んでいました。

何故低空を飛ぶのか?それは、この生き物を狙っているからです!!

羽の生えたアリ!!羽アリ!!
この時期、蒸し暑い日は交尾のために大量の羽アリが飛び交います。
ウトロだと、その大量に飛ぶ羽アリを狙ってアマツバメも飛び交います。

明るい時はそこまで気にならない羽アリですが、夜になると気になる気になる。
夜、羽アリは明かりへと向かう習性があります。
その為、電気をつけたままカーテンを閉めないでいると、窓の外は羽アリだらけ。
部屋が暑いからと窓をあけて網戸を閉め忘れると…悲惨なことが起こります。
ウトロだけではなく、全国どこでも羽アリが発生しやすい時期です。
暑いからと窓を開ける際はくれぐれもお気をつけください。

<追記>
今日は蒸し暑かったので、羽アリが大量発生すると思っていたのですが…
案の定、大量発生してました。
改めて、この時期の窓の開閉は全国的にお気をつけください。

街外れの街灯に群がる大量の羽アリ…

知床ネイチャーオフィス
柴田

楽しそうな声

最近の知床五湖一周ツアーでは
「キョロロン キョロロン チー」と
とっても楽しそうな声をよく聞く気がします

なんだかスキップしているようなリズム
※個人の感想です

枝葉の生い茂った林内で見つけるのは少し難しいですが
その声の正体はこの鳥です

五湖と四湖の間で撮影

赤みがかったお腹が特徴の「アカハラ」です

スズメとハトの間くらいの大きさがあるので
近くで見るとなかなかの存在感があります


そんなアカハラですが
先日はご馳走にありついているところに遭遇しました

三湖沿いにて、木の葉のわずかな隙間から…

お口には何か白い物体が…

これがなんだかおわかりでしょうか?
虫が苦手な方はごめんなさい、羽化したばかりのセミです

最近の知床五湖では
日々びっくりするくらい沢山のセミの羽化が見られています

穴から顔を出している幼虫…
遊歩道を横断している幼虫…
木の幹によじ登っている幼虫…
背中が割れ始めている幼虫…
イナバウアー状態の幼虫…

歩いていると沢山見かけますから
これらを食べるのに忙しく飛び回っているのかもしれませんね

これからもしばらく森の中を賑わせてほしいです
よろしくね


知床ネイチャーオフィス

菊田

巻き巻きするやつ。

森の中では、毎日様々な出会いがあります。
久々にこの虫と出会いました。

この変わった形の虫はオトシブミのオスです。
春、遊歩道上に円筒型に巻かれた葉っぱをよく目にしますが、
それはオトシブミの落し物。

オトシブミのメスは葉っぱを巻き、その中に卵を産みます。
その巻かれた葉っぱは「揺り籠」と呼ばれ、子供の為の家になります。
そして、揺り籠が出来たら枝から切り落としてメスの仕事は終わり。
後は卵から孵った子供が自身の包まれた葉っぱを食べて成長します。

揺り籠の形が昔の手紙(文)みたい。そして手紙(文)を落とす。
その姿が平安や鎌倉時代に直接言えないことを相手の通り道に手紙(文)を
落として伝える行動「落し文」のようだ…ってことでオトシブミになったとか。

なかなか成虫と出会うことは少ないですが、揺り籠はそこそこ落ちています。
大体、春頃に落ちていることが多いですので、踏まないようにご注意ください。

知床ネイチャーオフィス
柴田

夏、がきた?

今日は全国各地でとっても暑くなっているようですね。
夏日や、地域によっては真夏日になった日もあるとか。
おそろしい・・・。

一方、ウトロはといえば?

霧の三湖。これはこれで幻想的。

霧に包まれ、気温は終日7度前後。
とっても寒い一日になっています。
夕方前頃に全国のアメダス低温ランキングを見ると、ウトロは堂々の一位でした。
寒いわけだ・・・。

そんな低温、霧、雨、のお天気の中にもかかわらず、
本日見かけたやつがこちら。

週末暑くなるぞ~、のニュースを聞いて出てきてしまった?

コエゾゼミの幼虫です!
様子を伺っていたのか?それとも羽化しようとしていたのか?
はたまた、キツネにほじくり返されながらも事なきを得たのか・・・?

今の時期もセミたちはいますが、それはエゾハルゼミたち。
コエゾゼミの季節は7月頃。
たまに少しずれた季節に出てきてしまうやつもいるはいるのですが、
さすがに、早すぎやしませんか?

ちなみに、すぐ近くにもう一匹いました。
このコエゾゼミたちの無事を祈りたいところですが、
無事に羽化できたとて、繁殖のためのペアが見つかる気がしない・・・。
(がんばれ!)

知床ネイチャーオフィス
井上

冬ごもり

気温が一桁前半まで冷える日もちらほら出てきました。

そんな中、小春日和の暖かな日差しの中、クジャクチョウを見かけました。

「いつ雪が積もってもおかしくない、こんな晩秋にちょうちょ?」と思うかもしれませんが、
クジャクチョウは成虫越冬する蝶の仲間。
これから建物の中や、落ち葉の隙間に潜り込んで越冬します。

そのため逆に、草木もあまり芽吹いていない春先にも成虫の姿を見ることができます。

知床五湖や知床横断道路も、11月8日で冬季閉鎖になります。
クジャクチョウたちも、そろそろ冬ごもりに入る時期。
良い隠れ場所が見つかって、無事に冬を越せますように。

知床ネイチャーオフィス
井上

足元に気を付けて

ツアー中、道路脇を歩いていると

道路脇の土にトノサマバッタがいました。
産卵中で、人がすぐそばを通過しても動きません。
きっと産卵に集中しているんでしょうね。

足元にも色々な生き物がいますので、踏まないように気を付けて
よ~く観察してみてください。何かを発見できるかもしれませんよ。

知床ネイチャーオフィス
柴田


森の宝石

一か月以上雨が降っていないウトロ。
数日の最高気温が約30℃のウトロ。

     …暑い

森に入ると水不足なのか
    暑いからなのか
下草がシナシナ…
 苔はパサパサ…

なかなかに厳しい環境ですが「森の宝石」は今年も飛んでいます。

綺麗な色合いのミドリシジミの仲間。
この美しい色合いから「森の宝石」とも呼ばれています。
また、このように綺麗な色合いで光るのはオスのみです。

知床は何種類もミドリシジミの仲間がいますので、
散策の際はこの時期ならではの宝石を探してみてください。

知床ネイチャーオフィス
柴田