屋根に乗る

先日、オロンコ岩付近に車を停め、数分後に戻ると…

屋根の上にはカモメが一羽。
港ならどこでも見るカモメ。
港で石を投げたらカモメに当たると言っても過言ではないカモメ。
何故わざわざそこに??

まぁ、理由は高い所に陣取ることで周囲の天敵に気付きやすいからだとか。
だから他にも車があったのに一番車高の高い車の上にいたんですね。
いて当たり前のカラスやカモメ。

お客様から「カラスやカモメじゃない絶滅危惧種を見たい!!」と言われることが
あるのですが、意外と身近に「絶滅危惧種」はいるものです。

実はこの車の上にいる鳥は「オオセグロカモメ」という「絶滅危惧種」なのです。
道東の港でよく見るカモメですが、ここ20年で個体数が67%程減ったことで、
「準絶滅危惧種」から「絶滅危惧種」に今年引き上がってしまった鳥です。

環境省のレッドリストでは「絶滅危惧種」は3つのカテゴリーに分かれています。
・『絶滅危惧種ⅠA類』…「深刻な絶滅の危機に瀕している種」
・『絶滅危惧種ⅠB類』…「絶滅の危機に瀕している種」
・『絶滅危惧種Ⅱ類』…「絶滅の危険が増大している種」

オオセグロカモメは『絶滅危惧種ⅠB類』という絶滅危惧種の分類では
「ⅠA類」に次ぐ絶滅の危険性が高い種となり、オオワシやオジロワシ
よりも個体数は多いですが、絶滅の可能性が高い鳥です。

道東で確認出来る絶滅危惧種をすべて書くと大変長くなってしまいますので、
気になる方は環境省レッドリスト公表内容をご確認頂ければと…。

改めて何気なく見ていた鳥が絶滅危惧種だったりもします。
あ、カラスか。あ、スズメか。あ、カモメか。ではなく、何て種類かなー?と
別の視点で見ると何か発見があるかもしれませんね。
以上、道東だとかなり身近な絶滅危惧種でした。

え、彼らを守る為にはどうしたらよいか聞きたいですか?
それも書くと更に長くなってしまいますので、フヂワラに任せます。
…そろそろきっとフヂワラがブログで反応してくれるはず!!

知床ネイチャーオフィス
柴田

思いがけない出会い

藤原です

先日森の中で珍しい生き物に出会いました
何気なく森に転がる倒木をどかしてみると
そこにいたのは

エゾサンショウウオの成体!!

私も野生で見るのは初めてで大興奮でした

幼生の姿は春先の水辺で見ることはあっても
成体は普段 落ち葉や枯れ木の下にいるため
見つけるのは困難です
以前に半日ほど探し回り
枯れ木という枯れ木
岩という岩を転がして探しまわったことがありましたが
結局手掛かりはつかめず終わったこともありました

この時期エゾサンショウウオは冬眠できる場所を探し
冬に備えるそうで
思いがけず見つけてしまいましたが
観察した後は落ち葉や枯れ木で埋め戻し
その場を離れました

ほんの15㎝程度の小さな生き物ですが
寿命は長く ときに20~30年ほど生きることもあるそうです
生きてるうちにまたどこかで出会えますように

知床ネイチャーオフィス
藤原

白鳥の湖

そろそろ見納めとなる羅臼湖歩道。
今日は過ごしやすい気温で良い景色を楽しめました。

羅臼湖の対岸に見える知西別岳の紅葉も葉が散り、色が薄くなってきました。
そろそろ標高700m付近は秋の終わりを迎えそうです。

知床半島で一番大きい羅臼湖を見ていると…
なんだか湖に白い塊がいっぱい。…はい、白鳥の湖です。

オオハクチョウでしょうか。
今年は9月下旬頃から知床五湖周辺で目撃されており、
どこかの湖で休んでいるだろうと思ってはいましたが、
まさかの羅臼湖で休んでいるとは思いませんでした。

知床五湖で観察することはありますが、羅臼湖での観察は初めてです。
彼らはまだ旅の途中。
少しは湖で休めたでしょうか。

※弊社「羅臼湖トレッキング」ツアーは今月15日で今年のご案内は終了です。

<おまけ>

今年の春ごろに折れて無くなっていた「五の沼」看板ですが、
いつのまにか歩道付近にやってきたようです。
看板大好きな人にとっては有難い情報となったことでしょう。

知床ネイチャーオフィス
柴田

とおせんぼ

フレペの滝遊歩道を歩いていると、歩道に何か黒い塊が。

オスジカが休んでいました。
遠目に見るとこの時期のオスジカは黒々としているので、
ヒグマと間違えやすいものです。
黒っぽい塊はヒグマかもしれないし、オスジカかもしれません。
どちらにせよ落ち着いて行動してください。
このオスジカは人間の気配を感じて渋々道を譲ってくれました。

知床ネイチャーオフィス
柴田

見事な擬態

藤原です

先日羅臼湖トレッキング中に
とある生き物を発見しました

皆さんはこの写真の中にいる
”とある生き物”見つけられますか

正解はエゾアカガエルです

写真中央の苔の上にいました

苔の上にいるのでまだ見つけやすかったですが
落ち葉や地面の上にいるときっと見分けがつかなくなりますね

エゾアカガエルは地面の上で生活するカエルのため
周りの環境に合わせて土や枯れ葉の色に擬態しているのです

まさに見事な擬態でしたね

紅葉が始まった山岳地帯では
そろそろ彼らも冬眠の時期が近づいてくる頃でしょうか
落ち葉の下や凍らない川底で冬眠することもあるそうですね

冬眠中は代謝が極限まで抑えられ
皮膚呼吸で酸素を取り込み生き抜くそうです
不思議な生態ですね

知床ネイチャーオフィス
藤原

バッタ×バッタ×バッタ

段々と気温も下がり、冬前に子孫を残そうと頑張っているトノサマバッタ。
通常、メスの上にオスが一匹乗っているものですが、オスが二匹。
一番上のオスは出遅れたようでメスとペアになれなかったのでしょう。
が、諦めずチャンスを狙っているのでしょう。

知床ネイチャーオフィス
柴田

ふわふわ

最低気温が一桁になってきた今日この頃。
彼らが飛び始めました。

弊社オフィスの看板を撮ったこの写真。
よーく見ると写真のほぼ中央に写っていますね。

ピンぼけしていますが、これです。
この正体は…

雪虫(トドノネオオワタムシ)です。
ワタムシ類のアブラムシの仲間。

彼らがこの時期に飛ぶと雪が数週間で降るのだとか…
今年の初雪はいつでしょうね。

知床ネイチャーオフィス
柴田

真夜中の狩り

藤原です

先日真夜中に私はとある場所で
野生のフクロウに会いました

街灯の明かりに引き寄せられて
最近はクスサンというヤママユガの仲間が飛び交うのですが
エゾフクロウはその蛾を捕食しに来ています

街灯の明かりに引き寄せられる蛾
街灯の下に落ちていた蛾

フクロウたちは肉食でネズミなどの小動物以外にも
昆虫も食べることがあり 彼らにとって昆虫は
大事なたんぱく源にもなります

蛾を捕えて食べるエゾフクロウ

暗闇の中を羽音を立てずに巧みに飛び回り
上手に獲物を捕らえてしまいます

観察していると次から次へと蛾を捕まえ食べていました

今年大量発生したマイマイガは全然食べていなかったのに
クスサンは良く食べられているそんな印象でした

気になって調べてみると
クスサンの蛹や幼虫は人間も食用として用いることが可能とのことですね
世の中には成虫を素揚げして食べてる強者も・・・
ただし生食は寄生虫などのリスクがあるので絶対避けるべきとのこと

柴田さん
クスサンは食べられるらしいですが
生食は絶対しないでくださいね
そういえば最近料理ブログ見てないな~

知床ネイチャーオフィス
藤原

美しい渓流魚

藤原です

この時期になると川にはサケが遡上してくるころですが
今年はまだ数が少なく観察には早いようなので
違う魚を観察しに川へ行きました

こちらも同じくサケ科魚類の
オショロコマです

この魚は多くが川で一生を過ごす川魚です
(中には稀に海へ下り川へ回帰する個体もいます)

川を覗いてみると20㎝前後位の小さな魚影が見えます
オショロコマが群れで泳いでいました

アイヌ語では「オソルコマ」と言って
お尻を使って泳ぐ魚という意味があり
その名の通り他の川魚に比べ
尾鰭を大きくくねらせながら泳ぐのがこの魚の特徴です

優雅に泳ぐ様子は非常に美しいですが
この時期は更に美しく産卵期特有の婚姻色が出現します

オスの腹部はオレンジ色に染まり
身体にある斑点模様は赤やオレンジ色が際立ってきます

この美しい見た目から「渓流の宝石」とも呼ばれています

知床半島の河川は水温が低くサケ科魚類が好む環境のため
多くの川に生息しておりますが
全道的に見ると生息域は限られており
幻の魚とも言われております

ここ数年は撮影のため川に入る機会がありますが
同じ時期でも5年ほど前と比べると
ずいぶんと川の水温も上がったような気がします

この美しい生き物がいつまでも見られると嬉しいですが
同じくサケ科魚類のシロザケやカラフトマスは
環境が変わるにつれ年々知床の川に帰ってくる数が減っており
今ではカラフトマスはほぼ見られなくなりました
原因としてはいろんな理由がありますが
川や海水の温度が高くなっているのも
理由の一つです

今年はサケの遡上がもうすでに始まっておりますが
いったいどれだけのサケたちが川へ戻ってきてくれるでしょうか

どうにかこの美しい生き物たちを
後世に出来るだけ多く残していきたいのですが
その良い方法が見つからないのと
私自身の無力さに日々頭を悩ませております・・・

まずは一人でも多くの方が
自然や生き物の事に興味をもっていただけると嬉しいです

知床ネイチャーオフィス
藤原

気になる視線

パソコン作業をしていると、気になる視線。
何だか外から視線を感じる。
この前、すたっふフヂワラを見つめるブログをあげたので
それの報復に奴が盗撮しているのかと思いましたが…違う。

こっちを見てくる視線の正体は…

こいつです。
窓に付いているこの虫から視線を感じる。

え?虫からの視線は感じないだろうって?
いやいや、感じますよ!
だって…ほら

こっちを見ているんですもん。

ガッツリとね!!

恥ずかしいからそんなに見ないで。
見つめてくるこの虫は「モンシロドクガ」名前の通り毒のある蛾です。
ふさふさの毛には毒があるのだとか…
来月くらいから「メノコツチハンミョウ」という毒虫も増えてきます。
知らない虫は下手に触らないようお気をつけください。

知床ネイチャーオフィス
柴田