藤原です
最近夕方近くに森の中を歩いていると
甲高い悲鳴のような鳴き声を聞きます
この時期特有のオスジカの”ラッティングコール”です

薄暗くなった森の奥から聞こえてくると
少し不気味にも聞こえます
発情期のオスジカが縄張りを主張する際や
メスへのアピールのために発する鳴き声とのこと
文字では何とも表現しずらい鳴き声ですが
森の奥から響いてくるとなんとなくゾワゾワします
秋も深まりを感じる鳴き声です
スタッフが知床の日々の様子をお伝えします。
藤原です
最近夕方近くに森の中を歩いていると
甲高い悲鳴のような鳴き声を聞きます
この時期特有のオスジカの”ラッティングコール”です

薄暗くなった森の奥から聞こえてくると
少し不気味にも聞こえます
発情期のオスジカが縄張りを主張する際や
メスへのアピールのために発する鳴き声とのこと
文字では何とも表現しずらい鳴き声ですが
森の奥から響いてくるとなんとなくゾワゾワします
秋も深まりを感じる鳴き声です
藤原です
紅葉も見ごろを迎え
日に日に冷え込むようになってきた知床ですが

そんな冷たい空気漂う草原地帯では
熱い闘いが繰り広げられていました
繁殖期のオスの鹿が縄張りやメスをめぐって
角を激しくぶつけ合っていました

右のオスの方が体が大きく はじめは右が優勢かと思っていました

しかし左の小さい方も負けていません
少しずつ右の大きなオスが押されていきます

右のオスが背中を向けて勝敗が決したかと思いきや

左の小さなオスがダメ押しの一撃

右のオスは戦意喪失したのか 走って逃げて距離をとりました
この時期になるとたまにこういった姿を見かけることがあります
時間も忘れて ついつい見入ってしまいました
映像や写真で見たことあるこのようなシーン
実際に間近で見てみると迫力があって
ドキドキしますね
迫力のあるオスジカ同士の争いですが
縄張りやメスをめぐっての闘いという説もあれば
ただ単純にじゃれ合っているだけという説もあるそうですね
いずれにせよ
がんばれオスジカ!
藤原です
近頃は紅葉も進みすっかり秋らしくなった知床

ですが森の中は先日柴田がブログであげていたように
既に木々の葉が散っている部分が多い気がします・・・

それぞれの川にはサケがのぼり姿が見やすくなってきました

オンネベツ川河口ではたくさんのサケが遡上するために
河口に溜まっていました
波間からサケの背びれも見え隠れしておりました
森の中ではキツツキの姿をたびたび見かけるようになりました

タイミングが良ければ小鳥類の鳴き声もたくさん聞こえて
たまに頭上を通過していきます

ネズミやリスは活発な時期なはずですが
今年の春に比べてネズミの姿があまり見られなくなりました
夏が暑く食べ物も少なかったせいでしょうか・・・

エゾリスはたまに森を歩いていると遭遇します
ドングリが今年は少なめなので食事中の小動物を見かけるシーンは
多くないです

動物が見やすい時期になってはきましたが
今年は森の実りが少なく観察しやすいとは言えない状況です
ですが夏に比べると野生動物の遭遇率は高くなってきましたね

綺麗な緑色の金属光沢。
凹凸がある関係で光の当たり具合によっては、より輝きが増します。
で、こちらはどなたかと言うと…

ツノアオカメムシです。

遠くから見るとそこまで光沢感は無い…?

ここ最近で気温が下がり始め、越冬の為か建物付近でよく見られるように…

気になる背中の白い点は寄生バエの卵でしょう。
上手いこと自力で落とせない場所に産みつけますね…
綺麗な姿ではありますが、他のカメムシ同様に臭うのでお気をつけください。
藤原です
先日お休みの日に森の中を散策しておりました
秋も少しづつ深まり野生動物も見やすい時期になってきたかなと
久しぶりに小動物探しに原生林へ

天気も良く上空にはノスリ(タカの仲間)が飛んでいました
ノスリも私と同じものを探しているのでしょうか
森を歩いていると近くでガサガサ何やら音が・・・
木のかげから覗いてみるとキツネがいました

のんびりしているかと思いきや

おもむろに地面を掘り始めました

そして急にジャンプして地面に顔を突っ込むと

ネズミを上手に捕まえました
すご~い

食事の後は近くの倒木の下でお昼寝タイム
この日ネズミやリスなどの小動物は見つけられませんでしたが
思いがけないシーンに遭遇しました
キツネに先を越されてしまいましたね・・・(笑)
これからのシーズンは植物の実や種を食べに
森では小動物たちの姿も見やすくなると良いのですが
今年は少し森の実りが少ない気がします
動物たちが冬を前に
うまいこと餌にありつけますように
藤原です
先日お休みの日にある魚と遊ぶために
とある川まで行って来ました
その魚の名前は
オショロコマ(別名:カラフトイワナ)
知床の川であればどの川にでもと言っていいくらい
一般的に見られる魚ですが
特にたくさんいる秘密の場所へ行って来ました
水中カメラで川底を覗いてみると
水が透き通ってとても綺麗です

よく見てみると魚影がたくさん

オレンジ色の鰭が美しいですね


オショロコマは冷たい水域を好む魚であるため
水温が20℃を超えるような河川では多くは見られません
知床半島の河川は多くが周りを森に囲まれているため
直射日光による河川水温の上昇が防がれます
また川の周りが森に囲まれることで
餌となる昆虫も多いという点でも
知床の川はオショロコマにとって良い環境と言えるでしょう
地域によっては幻の魚なんて言われておりますが
知床にはこのオショロコマがたくさんいます
いつまでもこの美しい魚がたくさん見れると良いな
と思いながら水中を夢中でのぞき込んでいましたが
この日の水温は体感的に10℃以下・・・
手をほんの10秒ほど水に入れただけでも
痛くてたまりませんでした
ウェダースーツを着用して川に半身2時間以上浸かっていましたが
川から上がると震えが止まりませんでした
オショロコマの生息環境恐るべし・・・
彼らの住みよい環境を身をもって体感しました(笑)
怖ろしいほど冷たい川でしたが
川に差し込む太陽光線や川底の世界
オショロコマの姿があまりにも美しくて
憑りつかれたように魅入っていました
また遊びに行こう
次はサケでも撮影に行こうかな

今朝、オフィスの入口付近には今年も話題の「クスサン」が!
北海道内で今年も大量発生だとか?
まぁ、大量にいたらちょっと嫌ですが、単体なら可愛いものです。
< 以下、虫嫌いの方は要注意 >

可愛らしいおめめ。

ムチムチ、モフモフのボディ。

羽の鱗粉は拡大すると正に「鱗」のよう。
手のひらサイズの大きな蛾ですが、拡大してみるのも面白いですね。
先日とある川にてサクラマスの遡上を観察してきました
サクラマスは6月~8月にかけて川を遡上するサケの仲間で
実はヤマメが川で生まれ海へ下るとサクラマスになります
大きさは約30~40㎝程ですが大きなものは70㎝程まで成長します
知床半島付近では清里町にあるさくらの滝が
サクラマスを観察するには良いスポットです

さくらの滝でジャンプするサクラマス
このサクラマス
一説には桜の開花時期に漁獲されることから
その名がついたという説や
産卵期の婚姻色による身体の色が名前の由来になっている
という説があります

たまにこんな綺麗な色のサクラマスも見かけます
流れの激しい水流や滝をのぼる姿は見ていて飽きないですね
サクラマスを見に来てるのは我々人間だけではないようです
たまに開けた見晴らしの良い川辺には
オジロワシが来ていることもあります

サケの仲間が産卵を迎える川辺では
いろんな生き物たちが観察できます
そろそろウトロ近辺の川にも
カラフトマスが遡上してくる時期でしょうか
近年の猛暑の影響や海水温の上昇のせいか
遡上数は少なくなってきているようですが
今年はどれだけ川にのぼってきてくれるか
様子を見てみようと思います
今年はコエゾゼミの声をほぼ聞きません。
森を歩いても静かなもの…
例年よく聞くコエゾゼミの声はどこへやら。
いつもはコエゾゼミの声にかき消されていたのか、
普段はあまり聞こえないセミの声はよく聞きます。

「チッチッチッチッチッチッチッチ」という鳴き声。
声のヌシは『エゾチッチゼミ』という小ぶりなセミ。
日本だと北海道にしかいないセミ。(道南にはいないらしい)
もしかしたら他にも例年だとあまり聞くことのない声が聞こえるかも?
散策の際は色々な音も聞いてみてください。
しかし、コエゾゼミは何故少ないのでしょう。
あまりの暑さに地中で蒸し焼き?それとも多くの生き物に食べられた?
まぁ、いろいろな影響があるのでしょう。
来年はにぎやかになるかなー??