びしょ濡れリス

折角先週雪が降ったのに、その後の高温でせっせと融けてしまっています。
昨日のウトロはアメダスによれば最高気温は15.5℃を記録し、積雪深も
30cm減だとか。ひぇ~。

雪が降った直後に気温が上がると、樹の上に積もった雪が融けて雪融け水が
ぽたぽた落ちてきます。
常緑針葉樹のトドマツの多い原生林内を歩くと、さながら雨でも降っている
ような状態になっていることもあります。
もちろん、地面を覆っている雪も融けて湿っているので、手をついたり
転んだりすると防水の衣類でない限り濡れます。

こういった雪融けの影響は人間だけでなく動物たちも受けているようです。
先日森の中で見かけたエゾリスはこんな状態。

耳先の房毛がびっちゃびちゃ。
いくら気温が高いとはいえ、この時は気温一桁(7℃くらい)だったので、
濡れてると身体が冷えそうです。

で、びちゃびちゃになりながら何をしていたのか、リスが去った後に
近づいて見てみると、

雪を掘り返して貯食しておいたドングリを食べていたようです。
硬い外殻だけでなく、中の薄皮(?)もきれいに剥いて食べていました。

こちらは掘った跡が残っていましたが、木の実の殻は見当たりませんでした。
リスは貯食場所をかなり正確に記憶していると言われていますが、これは
記憶違いだったのかもしれませんね。

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角屋

エゾユキウサギの・・・

 数日前から知床五湖内ではエゾユキウサギの足跡が確認されています。今日、私も自分の目でようやく見ることができました。そして、足跡を辿ってみていると、なんとそこには、「うんこ」が落っこちていました。ウサギの糞は、形が丸いのが特徴です。知床で暮らして15年になりますが、国立公園内の標高の低い場所でウサギ糞を見たのはこれが初めてのような気がします。いいものを見たなぁ・・・。

エゾユキウサギの糞

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藤川

春らしくなった?

 ここ数日、林内ではエゾリスの足跡を多く見かけるようになりました。日中の気温が高めになってきていて、活発に活動しているようです。運がいいと遭遇することもあります。今回は、トドマツの上で枝先についている花芽を食べているようでした。貯食を掘り起こした痕跡などもよくみかけるので、散策の際は探してみてください。

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藤川

またあった足跡

 フレペの滝の遊歩道を歩いていたら、ヒグマの足跡を見つけました。つい先日も別の場所で足跡を見つけましたが、まだまだ活動中のようです。足跡を辿っていったら、遊歩道に設置されている小さな看板が壊されて道の上に落ちていました。看板にはヒグマの歯の痕がしっかりと残っていましたよ。

遊歩道に残された足跡と看板の一部

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まだ活動中

道路わきに残されたヒグマの足跡

 だいぶ寒くなって、日中でも氷点下なウトロです。外に出てもなかなか生き物の姿を見る機会がありません。しかし、足跡だけは残されていました。まだ寝ていないようです。12月にもなったことだし、そろそろ冬眠でしょうか?

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藤川