森の宝石

一か月以上雨が降っていないウトロ。
数日の最高気温が約30℃のウトロ。

     …暑い

森に入ると水不足なのか
    暑いからなのか
下草がシナシナ…
 苔はパサパサ…

なかなかに厳しい環境ですが「森の宝石」は今年も飛んでいます。

綺麗な色合いのミドリシジミの仲間。
この美しい色合いから「森の宝石」とも呼ばれています。
また、このように綺麗な色合いで光るのはオスのみです。

知床は何種類もミドリシジミの仲間がいますので、
散策の際はこの時期ならではの宝石を探してみてください。

知床ネイチャーオフィス
柴田

森の狩人

今年はエゾリス、シマリスに比較的よく会える気がします。
ただただかわいいので、私たちは出会えてハッピーじっくり観察できるとなおハッピーです。
が、リスたちが多いと違った意味で喜んでいるヤツらもいるのです。

樹上から辺りを見渡す・・・

エゾフクロウでした。

リスやネズミなどを捕まえて食べる森の狩人です。
ただ彼らの主な活動時間帯は夜。
こうして日中の森の中で出会えるのは中々レアです。
またこんなチャンスがあるといいな、と思うのですが、日中じーーっと動かずにお休み中だとまぁほぼ見つけられる気がしません。

実はこの時の出会いも、たまたまカラスにいじめられて?追われて飛んできてくれたので見つけることができました。
少しかわいそうにも思いますが、心の中でカラスに感謝。

しばらく観察させてくれた後は、音もなく森の奥に飛んでいきました。

知床ネイチャーオフィス
井上

夏バテ知らず

散策に出れば、汗が肌を伝う日も増えてきた今日この頃

ご飯を食べるのが億劫になってきた人間もおりますが
森の動物たちは元気に過ごしているようです

こちらはある暑い夏日に出会ったエゾリス

体毛が夏毛らしくなり始めたエゾリス

もふもふだった尻尾の毛量が落ち着き
耳毛もひょろひょろになってきています
もうじき完全な夏毛に生え変わるでしょうか?

木の上に来て、何をしているのかと思えば…


よっこいせ、


キノコを食べておりました
ヒラタケか何かでしょうか?
後日見に行った時は、跡形もなくなっていました

私も彼らを見習って
しっかりご飯を食べて夏に備えなければ…

皆様も、暑さに負けず
健康的な食生活を送りましょうね



知床ネイチャーオフィス

菊田

お母さんは大変

皆さん前回のブログ記事はもうお読みいただいたでしょうか?

可愛いですね、仔鹿ちゃん…
まさにバンビそのもの
私は今年まだ出会えておらず、大変悔しい思いをしております

しかし先日、エゾシカではありませんが
私にも可愛い生き物との出会いがありました



木の陰からのぞく毛玉…

ではなく、仔キツネ!!!!!

仔キツネのお尻


寒暖差が激しすぎた5月
生まれたての赤ちゃんには厳しすぎる気候かと心配していましたが
無事に成長し、外遊びを始めたようです

ころりんころりん
ふたつのもふもふを観察していると
お母さまがやってこられました

蹴るわ噛むわでやんちゃなこどもたち

こどもたちのタックルを受け止めつつお乳を与え
食事のあとは、毛繕い…

といきたいところですが
お腹を満たしたこどもたちは遊びたくて仕方がない様子

一秒たりとも止まりません

毛繕いしようとする母に対し
パンチにキック、嚙みつき毛を毟りやりたい放題…

お母さまの雷が落ちないか、ハラハラしていましたが
慣れっこなのでしょう
特に気にする様子もなくお世話を続けていました

柴犬の赤ちゃんではありません

しかし、こうしてみると本当に赤ちゃん柴犬のよう

みなさん、間違えて連れ帰ってはいけませんよ

知床ネイチャーオフィス

菊田

タイトル何にしようかなー…②

今日のウトロは風が強く、知床五湖は臨時閉園となりました。
そんな風の強い日、皆さんはどのようにお過ごしでしょうか。

本日は知床五湖が臨時閉園になる前の午前中に知床五湖のツアーを対応しました。

現地知床五湖での哺乳類との遭遇はなかったのですが、
知床五湖へ向かう途中にエゾシカとの出会いが…

写真中央に…

可愛いですね。
わかりにくい方は、下の写真をご確認ください。

最初の写真の中央部をトリミングしました

今年生まれの子鹿とお母さん鹿。

6月はエゾシカの出産シーズン。
今後は子鹿と顔を合わせる機会も増えるでしょう。

知床ネイチャーオフィス
柴田

黄色と青と

色々な生き物たちが元気に活動してきている初夏の知床です。
森を歩くと、繁殖期を迎えた小鳥たちの姿や鳴き声がちらほらと。

キビタキ・・・の見返り姿

キビタキの黄色や、

オオルリ・・・の後ろ姿

オオルリの青が鮮やかです。
(瑠璃(るり)色と言った方が正しいのかもしれませんね。)

キビタキもオオルリも、姿だけでなく美しいさえずりも魅力です。
静かに森を歩きながら鳥の鳴き声に耳を傾けるのもいいですね。
ただそんな鳥の声も、ぐっと気温があがってくると、沢山のエゾハルゼミたちの声にかき消されてしまうかも・・・?
まだまだ肌寒いこともあるこの時期、セミが少ないタイミングだからこそ、の楽しみ方かもしれません。

知床ネイチャーオフィス
井上

こんにちは○○ちゃん♪

ここ数日、暖かな日が続くウトロ。
この陽気に誘われて、知床五湖ではこのような出会いがありました…

お分かりいただけますか。
このピントの合っていないモノ…
この時期といえばこの時期のような気もするし、
ちょっと早いような気もする…どっちだっけか。

なにかというと…はい、こちら。

セミ。
こんにちはセミちゃん♪
セミはセミでも、エゾハルゼミです。
先ほどの写真同様にピントが合っていないですね。
エゾハルゼミは名前の通り、春頃に出てくるセミです。
今年も頑張って早く出てきたなーっと思いましたが
来週の気温は一桁台の予報。生き残るといいのですが…

以上、エゾハルゼミと抜け殻の写真でした。

他にもこの陽気でスジクワガタやアリバチ等、色々な虫がいました。
虫好きにはうれしい時期がやってきましたね。

後は、遊歩道上にはこんなモノが…

なかなかに大きなヒグマの足跡。
流石、ヒグマ活動期。
散策中に本体とは会いたくないので、こういう具合の痕跡はありがたいです。

5月頃から8月頃まではヒグマの繁殖期で、興奮しているクマも多いです。
なので、知床五湖の地上遊歩道を歩くには、5月10日~7月31日まで、
登録引率者というこの時期の地上遊歩道を案内できるガイドの引率が必須。
直前のご予約はお受けできない場合がございますので、
気になる方は「知床五湖一周ツアー」をご確認ください。

という真面目そうな案内をしてみるのでしたー

知床ネイチャーオフィス
柴田

恋の行方は?

お天気の良い日は外へお散歩へ

原生林内を歩いていると、目の端で何かが動く気配

伸び始めたコウモリソウの中から…


草の間から覗く可愛いおしり

ピコっと現れたのは、ふさふさ立派な茶色い尻尾
無事に冬を乗り越えたエゾリスです

顔を上げると、奥にもう一匹
どうやらオスが、メスを追いかけまわしてしているようです

この時期は、エゾリスの2度目の繁殖期
間合いを図りつつ、時折猛ダッシュで仕掛けますが
なかなか近寄らせてもらえない様子

そんな追いかけっこを眺めているうちに、2匹を見失ってしまいました

さて、どうしたものか…
ふらふらと再び歩き始めた途端、目の前にふわっとした尻尾が!

いつの間に移動していたのか
すぐそばの樹上にエゾリスの姿が見えました

追いかけっこ会場は、この木に移っていたようです
上下左右に、木の幹を動き回るエゾリスたちでしたが
そのうち1匹になってしまいました
どうやら撒かれてしまったようです

「お前のせいだぞ…!」と言わんばかりに睨みつけてくるエゾリス

少々険しい顔でこちらを見てきましたが、私は何もしていません…
八つ当たりですね
でもそんな表情も可愛い
乾きかけでウネウネしている耳毛も可愛い

その後は「押してダメなら引いてみろ」なのか
2m弱の距離を保ちながら、静かにお食事をしていました

メスを見つめつつも食事をとるエゾリス

しばらくそんな2匹を見守っていましたが
少しずつ森の奥へと揃って消えて行ってしまいました

一緒に(?)食事をとって、2匹の距離は縮まったのでしょうか?
恋の行方は分からず終いでした…

知床ネイチャーオフィス

菊田

1時間の出待ちの末に…

冬の間は冬眠していた、愛らしい生物が活動しだす季節となりました。

倒木に乗るシマリス

森の中を散歩していると、カサカサと小さな足音。

地面に目を凝らすと
なんとも愛くるしいシマリスが忙しなく動き回っているではありませんか!

慌ててカメラを構えて追うも、パッと一瞬にして姿を消してしまいました…。

困惑しながら見失った地点をうろうろすると、なるほど
巣穴がありました。

巣穴から距離をとり、待つこと1時間。

穴から出て周りをうかがうシマリス

出待ち成功です!なんと可愛いおてて!!可愛い!!!
根気強く待った甲斐がありました。
1時間、穴の中で何をしていたんでしょうね?お昼寝でしょうか?

穴から出てきた後は、木の上に登って脇をカイカイ…
おっさんのような仕草をしてもかわいく見える不思議。

ワイルドに脇を掻くシマリス


今回シマリスを撮影したのは「原生林散策」でもご案内している場所。
この時期は、知床自然体験一日コースの一部としてご案内しております。

もしかしたら、あなたに向かってシマリスが走り寄ってくるかもしれませんね。

こちらに向かってくるピントの合わないシマリス

知床ネイチャーオフィス

菊田


「かわいい」しか言えなくなる

本日の散策では、冬になると会いたくて仕方ない可愛い生き物に出会うことができました!(本当はいつも会いたい)

つぶらな瞳も、ふわふわの毛並みも、可愛いが全身からあふれ出したモモンガ!

トドマツの食べかすを口の周りにくっつけているところもたまりません。

静かに大興奮しつつ、口から出る言葉は「かわいい」「かわいい」だけになってしまいます。

どうか元気に冬を過ごしてね、できたら姿も見せてね、と思いつつ見守っています。

知床ネイチャーオフィス

佐々木