春がくる、少しずつ

森の中を歩くとまだまだ雪景色、スノーシューが必要なくらいには雪があります。
そして海にはまだ流氷の名残りが。

そんな景色ですが、季節は着実に進んでいます。
それが感じられるのがこちら。

まだ冬毛のもふもふ耳毛。

樹にはりついた、エゾリスです。
何をしているんでしょう?
観察していると、樹の幹や枝をペロペロ舐めて周っています。

枝の黒く見える所は流れた樹液。毛、べたべたにならないのかな?

最近は暖かい日が多くなり、活動を始めたイタヤカエデの樹液が目立つようになってきました。
樹木たちが休眠状態の冬には得られない樹液が流れている。
目立って目に見える形ではないものの、冬から春への小さな変化です。
木々の芽吹きはまだあと2か月程先にはなりますが、少しずつ春がやってきています。

知床ネイチャーオフィス
井上

あのヒレは…?

これ、なーんだ?

サメ? イルカ? シャチ? アザラシ? 

いいえ、トドです。

このトド、実はウトロではあまり見かけません。
十年以上ウトロに住んでるけど、初めて見た!って人もいるくらい…
実は見れたらラッキーなのです!!

でも、所変わって知床半島反対側の羅臼だったら意外と見る。

知床といってもウトロと羅臼で生き物や景色は結構違います。
今回は3頭のグループでしたが、30頭くらいのグループ見たいな…

知床お越しの際は、是非ウトロも羅臼も観光してみてください。
あっちではよく見るけど、こっちだとあまり見ないとか
ウトロと羅臼の様々な違いに気づくかもしれませんよ。

知床ネイチャーオフィス
柴田

みぃつけたー

「みぃつけたシリーズ」大好評(自称)につき、第三弾。
先日、林内で木と同化している生き物をみつけました。

今回は前回よりも簡単。

ただ、同化しているので少しわかりづらいかも…

そうです。あの、こんもりとした所です。

見事な同化!!

はい。正解は、こちら!!!

木の幹につかまっているエゾモモンガ。
色合い的に素晴らしく同化しています。
いつ頃まで見やすいかなー??

知床ネイチャーオフィス
柴田

上も向いて歩こう

森歩きをしていると、雪の上に動物の足跡がついていたり、
目の前にシカやリスが出てきてくれたりと色々な発見があるものの、
たまにはもっと上、空も見上げてみると新しい発見があるかもしれません。

昨日は空に環天頂(かんてんちょう)アークがきれいに見られました。

画像一番上の下凸型のカーブが環天頂アーク。その下のラテラルアークもくっきり。

大気光学現象のひとつ、大気中の氷晶によって、太陽の光が反射・屈折することによって起こる現象です。
要は「薄曇りの時はなんか見られるかもよ」という感じです。

環天頂アークは逆さ虹、とも呼ばれ、きれいに見られるとちょっとした地域ニュースになるくらいの現象。
実は年に何度も見られるようなものなのですが、太陽高度が低い時にぼぼ真上に現れるのと、うっすらとしか見えないことも多いため、気づかずに見逃してしまいがちです。
(↑の写真は広角で撮っているもの。実際は結構真上です。)

しかし昨日は、それがかなりはっきりくっきり見えていました。
そしてさらに!環天頂アークの下にラテラルアークなるものもきれーいに見られていました。
環天頂アークよりも珍しい現象で、さらに稀にしか見られません。
珍しや。

「太陽の周りの輪っかでしょ?よく見るよ?」
という方はおそらく、通常のハロ(または暈(かさ)ともいう)を見ているのではないかと思います。

同日スタッフ柴田撮影の写真がこちら。

太陽の左右と上にぼんやり光があります。
(この光は正確には幻日とタンジェントアーク)
それを結んだところにできる輪っかがハロ。
これは結構頻繁に見られます。

ラテラルアークはそのさらに上(外側)に現れるものなので、ぐわっと見上げないと見えない角度です。

参考画像。おわかりいただけるでしょうか?

これだけくっきりな環天頂アークとラテラルアークのセットは初めてみました。
珍しいんです。

悔やまれるのは、動物目当てで散策をしていたので望遠レンズしか持っておらず、スマホ写真しか撮れなかったこと・・・。
荷物の量と相談しつつ、時に真上も眺めながら歩いてみてみましょう。

知床ネイチャーオフィス
井上

みぃ~つけた!

今日はフレペの滝をご案内してきました。
フレペの展望地から、ある生き物をみつけることができました。

さあ、この景色をよぉ~く見ると…お気付きだろうか。

そう。まさかのあんな場所に…

あの生き物がいるなんて…

まぁ、ブログのカテゴリーや写真名でネタバレなんですけどね。

そして、ブログ用サイズにするとめっちゃ小さいね。

難易度高し!!見つけれたらすごいです。私は無理です。はい。

正解はこちら!!

最初の写真の左側にある崖の先に、エゾシカが。
雪も少なく、枯草が食べやすいんでしょうね。
でも、場所的に恐ろしい…
今は立ち入り禁止エリアだけど、昔はあそこまで人が行けたとか…
おぉ、怖っ。

知床ネイチャーオフィス
柴田

野生の美しさ

先日のお休みの日にひとり冬の動物ウォッチングをしてきました
藤原です

久しぶりのお休みだったので
街までお買い物ついでに動物探し

オオワシをじっくり観察したくて
海沿いを車で走りました

本州では飛来数が少なく越冬地も限定的なため
なかなかお目にかかることが出来ないオオワシ

道東では電柱の上に留まっていることもしばしば
天然記念物を道路わきで観察することが出来ます

置物のように電柱に留まるオオワシ

羽を広げると2mを超える大きさ 迫力満点です

白と黒のコントラストが美しいです

野生の動物ってどうしてこんなに美しいんでしょうか
惚れ惚れしてしまいます

運が良ければオオワシとオジロワシのツーショットも

オオワシは冬に日本へ飛来し
春になると北へと帰ってしまいます

最近暖かくなってきましたね
春が近づく嬉しさもありますが
冬の動物を観察できる時間が残り僅かという
寂しさも入り混じった複雑な気持ちです

冬の動物ウォッチングツアーの開催期間は
3月末までとなっております

美しい冬の野生動物を観察したい方
ご予約お待ちしております

知床ネイチャーオフィス
藤原

もうひと踏ん張り

今年は知床五湖でたくさん姿を見せてくれているエゾシカ

シーズン初めは雪から出ている笹を食べている姿が目立ちましたが
それが少なくなると雪をほりほり…
埋もれた笹などを掘り返して食べだすように

そして最近は、掘り返せるものも少なくなってきたのか
木の皮を齧るシカが多くなってきたように感じます

前歯は下にしか生えていないので、齧りづらそう…

苦労しながらも、少しずつはがして食べています

心なしか、満足げな顔



そして今日は、キハダの皮を剥がすシカに出会いました

名前の通り、鮮やかな「黄色い肌」

生薬としてのキハダは苦みが強いと聞きますが
シカは平気なんでしょうか…?
生の樹皮は爽やかな柑橘風味だったりするのだろうか…?

気になりつつも、食事の邪魔はできないので
嗅ぎに行くことはできませんでした

3月に入り、一気に暖かい日が増えてきたウトロ
春はもうすぐそこなのでしょうか

芽吹きの季節まできっとあと少し
もうひと踏ん張り元気に過ごしてほしいですね

知床ネイチャーオフィス
菊田


夜のお散歩

最近はひとり雪あかりハイキングがマイブームの
藤原です

夜の森の中は幻想的な世界が広がっていますね

雪で遊ぶのも楽しいですが
寝そべってぼーっと空を眺めるのも気持ちが良いものです

木々のシルエットが夜空に浮かびあがります

月が明るい日は森の雰囲気も一味違います

月明かりで照らされた夜の森

月明りに照らされた夜の流氷も幻想的です

月に照らされた流氷

知床の夜の森を散歩しに行きたい方
お待ちしております

知床ネイチャーオフィス
藤原

みぃ~つけたぁっ!!

この写真のどこかにある生き物が…

拡大しないで発見できたら、すごーい。

ヒントは枝にとまっている。

そう。あの生き物です。

はい。正解はこちら。

かわいいかわいい、エゾモモンガ。
クリクリの黒いお目目が目立ちますね。

最初の写真でも、黒い目が目立っていますね!!

さぁ、森で色んな生き物を探してみましょう。

知床ネイチャーオフィス
柴田

山と鹿

先日の知床五湖は美しい景色を楽しむことができました。
まぁ、いつ見ても知床連山は美しいのですが。

ちょうど湖面を横切るエゾシカが現れ、またいい雰囲気でした。
ここ最近になって山が姿を現す確率が上がった気がします。

冬の知床五湖のご案内は3月14日までです。
湖面の溶け具合によっては終了日が早まる可能性もあります。
必ず知床連山が見れるとは限りませんが、是非ご参加ください。

知床ネイチャーオフィス
柴田