ウトロ鮭テラス

先週からサケの水揚げが始まったウトロ漁港。
漁港の2階は「ウトロ鮭テラス」という水揚げ観察場所として開放されています。

水揚げされたサケは婚姻色の個体は少なく、銀色のシロザケが多く感じます。
まだ若いサケなのか、食べ物を食えていないのかイクラの量が少ないとも聞きます。

シロザケだけではなく、クロマグロやブリ、シイラ等の比較的暖かいエリアの魚が
水揚げされていることもありますので、ウトロにお越しの際は観察してみてください。

観察しやすい時期は9月から10月の7時から9時頃。
日曜日と時化の日は休みですのでお気をつけください。
施設の詳細は下記HPをご確認ください。
ウトロ鮭テラス(https://shiretokosalmon.com/terrace/

知床ネイチャーオフィス
柴田

まだ見ぬ虫を探して…

柴田です

この時期になり大量発生していた「マイマイガ」はいなくなったのですが
次は地域によっては「クスサン」が大量に発生しているようですね
蛾は見飽きたので別の虫を探しに札幌へ
前回は初めて「G」を見ました

住宅街を歩いているとカマキリがいました
多分オオカマキリでしょう

これが私のまだ見ぬ虫!

北海道には
カマキリはいない
道南の一部にしかいない

などと言われていましたが25年以上前に札幌でカマキリの卵を見つけているので
前々から居たは居たのでしょう
ただ数が少なくて見つかっていなかっただけかなと

最近は気温の上昇に伴い北上しているといいますので
今後は知床でも目撃されることになるのでしょうね

地域によっては珍しくない生き物も
他の地域からすると珍しい
知床に住んでいると見ることの無い
オオカマキリでした

知床ネイチャーオフィス
柴田

美しい渓流魚

藤原です

この時期になると川にはサケが遡上してくるころですが
今年はまだ数が少なく観察には早いようなので
違う魚を観察しに川へ行きました

こちらも同じくサケ科魚類の
オショロコマです

この魚は多くが川で一生を過ごす川魚です
(中には稀に海へ下り川へ回帰する個体もいます)

川を覗いてみると20㎝前後位の小さな魚影が見えます
オショロコマが群れで泳いでいました

アイヌ語では「オソルコマ」と言って
お尻を使って泳ぐ魚という意味があり
その名の通り他の川魚に比べ
尾鰭を大きくくねらせながら泳ぐのがこの魚の特徴です

優雅に泳ぐ様子は非常に美しいですが
この時期は更に美しく産卵期特有の婚姻色が出現します

オスの腹部はオレンジ色に染まり
身体にある斑点模様は赤やオレンジ色が際立ってきます

この美しい見た目から「渓流の宝石」とも呼ばれています

知床半島の河川は水温が低くサケ科魚類が好む環境のため
多くの川に生息しておりますが
全道的に見ると生息域は限られており
幻の魚とも言われております

ここ数年は撮影のため川に入る機会がありますが
同じ時期でも5年ほど前と比べると
ずいぶんと川の水温も上がったような気がします

この美しい生き物がいつまでも見られると嬉しいですが
同じくサケ科魚類のシロザケやカラフトマスは
環境が変わるにつれ年々知床の川に帰ってくる数が減っており
今ではカラフトマスはほぼ見られなくなりました
原因としてはいろんな理由がありますが
川や海水の温度が高くなっているのも
理由の一つです

今年はサケの遡上がもうすでに始まっておりますが
いったいどれだけのサケたちが川へ戻ってきてくれるでしょうか

どうにかこの美しい生き物たちを
後世に出来るだけ多く残していきたいのですが
その良い方法が見つからないのと
私自身の無力さに日々頭を悩ませております・・・

まずは一人でも多くの方が
自然や生き物の事に興味をもっていただけると嬉しいです

知床ネイチャーオフィス
藤原

鮭テラスの大掃除

藤原です

昨日 ウトロ鮭テラスの大掃除が開催され
私藤原も参加してきました

今回大掃除に参加したのは地元の方々総勢70名以上

9月8日から始まるサケの水揚げ作業を見学できるこの施設に
一人でも多くの観光客の方が訪れ快適に見学していただくため
地元のみんなで綺麗にしていきます

歩道の砂利や泥をスコップやほうきで取り除いたり

鳥の糞をデッキブラシで綺麗に除去したりと
みんなで力を合わせてテラスを綺麗にしました

大掃除後には普段一般の方が立ち入りできない場所まで
漁港の施設を見学し水揚げ作業についての勉強会も行われました

今年はどれくらいのサケがこの地へ戻ってくるでしょうか

ウトロ鮭テラスはどなたでも見学可能で
時化(海が荒れた日)と日曜日以外はサケの水揚げが見学できます
詳しくは下記を参照してください
ウトロ鮭テラスHP

知床ネイチャーオフィス
藤原

もくもくくも

オフィスから網走方面を見ると、もくもくくもが…
雨雲レーダーを見るに雲の下は雨が降っているようです。

もくもく大きな積乱雲。

ウトロからは見通しが良いと約60km離れている網走方面の景色も見えます。
さっきは水平線付近で大量のマグロが跳ねている姿も見えました。
マグロやブリ、シイラが増えると他の魚たちの食料資源が減るという話も…
その影響がサケの回帰にも関係しているかもしれませんね。

時折変わった雲も見られますので、機会があれば雲も観察してみてください。

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柴田

気になる視線

パソコン作業をしていると、気になる視線。
何だか外から視線を感じる。
この前、すたっふフヂワラを見つめるブログをあげたので
それの報復に奴が盗撮しているのかと思いましたが…違う。

こっちを見てくる視線の正体は…

こいつです。
窓に付いているこの虫から視線を感じる。

え?虫からの視線は感じないだろうって?
いやいや、感じますよ!
だって…ほら

こっちを見ているんですもん。

ガッツリとね!!

恥ずかしいからそんなに見ないで。
見つめてくるこの虫は「モンシロドクガ」名前の通り毒のある蛾です。
ふさふさの毛には毒があるのだとか…
来月くらいから「メノコツチハンミョウ」という毒虫も増えてきます。
知らない虫は下手に触らないようお気をつけください。

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柴田

トンボと戯れる午後

藤原です

唐突ですが先日私はとある実験をしてきました
内容はオニヤンマの観察です

なんだそんなことかと思う方も
いらっしゃるかもしれませんが
ただ観察するだけではなくじっくり観察し
飛翔シーンを撮影することが目的です

飛翔能力が非常に高いオニヤンマなどの大型のトンボは
日中はとどまることなく飛び続けます
通常25~36km/hで飛翔するヤンマ類のトンボは
姿を見ることはあっても目で追うので精一杯です

そんなヤンマたちを観察するための秘密道具を今回使用し
じっくり観察することに成功しました

そんな秘密道具とは これ

手持ち扇風機です

これをヤンマ類の飛翔ルートに置いておくと
なんとその扇風機の正面で
ホバリング(その場で止まったように飛行)するとのこと

ヤンマ類のトンボは静止視力は非常に低く
人間でいうところの0.01~0.02程度ですが
2万個もの小さな眼から成る複眼を持っているため
動体視力は非常に良く 動くものは良く見えるとのこと

扇風機の羽のように回転するものは
オスがメスの羽の動きと勘違いして引き寄せられるとのこと
過去にテレビでこれを知り今回やっと試してみたわけです

そんな秘密道具を駆使して撮影したのがこちら

羽の動きが早すぎて完全に羽の先まで静止画のように
撮影はすることが出来ませんでしたが
オニヤンマの飛翔シーンをしっかり撮影することが出来ました
メタリックグリーンの複眼がとても美しいですね
羽を前後で違う動きをさせながら飛ぶ様子も
なんとなくわかりますね

はじめは飛翔ルートから50㎝くらい外れたところへ
扇風機を置いておきましたが
その距離感だとオニヤンマが見落としてしまうのか
なかなかホバリングはしてくれませんでした
本当に視力は低いのですね

ルートを見極めてルート上に彼らが飛ぶ高さへ置いてあげると
数分に一回くらいのペースで回って来てはホバリングしていました

炎天下の中 3時間ほど夢中で観察しておりました
次は何を撮影しようかな
お楽しみに

知床ネイチャーオフィス
藤原

羅臼湖歩道

雨が少なく、羅臼湖歩道はぬかるみがほぼ無い状況が続いています。
今年はあのドロドロ道を歩けず、寂しいです。
何の為の長靴なんだろうか…

時期的に
知床半島の標高が高いエリアではハイマツの実が食べごろに。
知床連山や羅臼湖歩道でヒグマの目撃も増えてくることでしょう。

サケはちゃんと遡上してくるかなー
ドングリはちゃんと実るかなー

知床ネイチャーオフィス
柴田

彼を見つめる

柴田です

先程とある場所で
すたっふフヂワラを観察してきました

こんな時期にフヂワラを?
と思う方もいらっしゃるかもしれませんが
意外とフヂワラをブログにあげると
喜ぶお客様が多いのです

この日観察したフヂワラは気温が高く少し疲れた姿

彼の苗字の由来は中臣鎌足が天智天皇に「藤原」の姓を賜ったという説と
地名として「フジの茂る原」に居た人が名乗った説があるようです。

世間一般的な「藤原」というと
高貴な家柄のイメージを持たれがちですが
すたっふフヂワラは親しみやすいことから
弊社ブログでは通常とは異なる「フヂワラ」とさせて頂いています

すたっふフヂワラの実家には「藤原」がたくさんいるそうです

気を抜いているフヂワラ
いつどこで見つめられているかわからない
この横顔のシルエットは彼の特徴です

事務作業をするフヂワラ

いつ見つめていることがバレるか神経をすり減らしながら見つめる
※彼にバレると怒られます

観察していると外に出て夕日を撮り始めました

車の影からじっと見つめて撮影できました

もう少し近づいてみたら

はい
バレた

この日 私柴田は約6分程フヂワラを観察して
バレないように見つめる厳しさを実感しました
このブログはフヂワラファンの方は大喜びでしょう
次は社長の松田を…

以上「彼を見つめる」でした
フヂワラのあげた「命を見つめる」もどうぞご覧ください

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柴田

命を見つめる

藤原です

先日休みの日にとある場所で
サケの遡上を観察してきました

こんな時期にサケを?
と思う方もいらっしゃるかもしれませんが
サケ科魚類は種類によって
遡上時期が異なります

この日観察したのはサクラマスというもの

名前の由来は体の色が産卵期になると
桜色に変化することに由来する説と
桜が開花するころに漁獲されるという説もあります

世間一般的な「サケ(またはシャケ)」というと
秋に川を遡上するイメージが持たれがちですが
このサクラマスという種類は
北海道では6月~8月頃が遡上シーズンになります

知床近辺では清里町にある「さくらの滝」が
観察スポットとしては有名なところですね

サクラマスの遡上する川を覗くと姿がたくさん見えます

サクラマスはとても力強い魚で
激流の中を遡上していくことができ
落差3mの滝程度ならジャンプして超えていくものがいます
激流を遡上する姿は見ていて惹かれるものがあります

中には婚姻色により綺麗な桜色に変化したものも

命を削りながら遡上していくサクラマスですが
上流部には天敵も多く様々な動物に命を狙われます
じつはこの日は彼らをめぐる命のやり取りにも立ち会いました

観察していると上空から大きな影が降り立ち
サクラマスを捕えてしまいました

オジロワシですね
川の近くの木陰からじっと狙っていたようです

捕まえたサクラマスをおいしそうに食べていました
彼らにとってもご馳走ですね

産卵のため川を遡上するサクラマスですが
自然界では違う形で命が繋がることもよくあるのです

この日 私藤原は約6時間サケの遡上をながめながら
自然界の食物連鎖を目の当たりにし
その美しさと厳しさを実感しました

知床ネイチャーオフィス
藤原