トドに会いに

藤原です

先日私は久しぶりの羅臼へ行ってまいりました
目的はというとトドを観察するためです

今回は知床らうすリンクルさんの船に乗せていただき
トド探しのツアーに参加してきました

参加は一人でも可能で
2人以上乗船予定であれば出航していただけます

羅臼港に集合し港を出発するとたくさんのシノリガモがお出迎え

冬になると北から日本へ渡ってくる冬の渡り鳥です
ウトロの海岸線や港でも見かける鳥ですが
やはり船の上からであれば近くで観察できますね

そして港を出てしばらく海岸線沿いを捜索していると
船長さんが突然「トドだ!」と興奮気味に叫びました
指さす方向に目をやると7~8頭ぐらいのトドの群れが
海面から顔を出して優雅に泳いでいました

船長さんの話によると
トドが見られるシーズンは12月の中旬から1月中と
流氷の去った後の春先も見られるそうですが
今季はトドシーズンが始まったばかりで
ここ最近はトドの姿を見ていなかったとのこと
とてもラッキーでした
船長さんが興奮していたのも納得です

その後一定の距離感を保ちながらしばらく観察させてもらい
トドたちはどこかへ泳いで行ってしまいました
大きな個体は全長3メートルほど
体重は1トンを超えることもあるそうです
アシカやアザラシなどの仲間の中では最大の鰭脚類(ききゃくるい)です
間近で見るととても迫力があり私も興奮してしまいました

ウトロ地区でもごく稀に
流氷シーズンの直前直後で見ることがある動物ですが
ここまで簡単に見ることはできません
海洋哺乳類を観察するならやはり羅臼ですね

その後は帰港前にワシも観察して
この日のツアーは終了しました

乗船時間は1時間程度のツアーでしたが
色んな動物が観察出来て時間以上の満足感がありました
ウトロから片道2時間かけて羅臼へ向かいましたが
その甲斐はありましたね

また機会があれば違ったタイミングで野生動物を観察しに
乗船したいと思います
秋シーズンと冬シーズンの境目で
閑散とした時期にはなりますが 楽しみ方はまだまだありますね

知床ネイチャーオフィス
藤原