6月は、多くの野生動物が子育てをします。道路を歩いていたら、「ピピピピ」という声がどこからか聞こえてきました。周囲を探すと、枯れ木の幹に丸い穴が開いていました。声は、その穴の中から漏れ聞こえてくるようです。しばらく観察していると、嘴にたくさんの虫を咥えたアカゲラがやってきて、中にいる雛に与えていました。何度も何度も餌を捕りに行っては、与えてを繰り返しています。あと少しで巣立ちの時期ですが、それまで1羽もかけることなく成長してほしいですね。



知床ネイチャーオフィス
藤川
 昨日、ウトロでダウリアチョウザメが定置網にかかったという記事が道新のwebニュースに出ていました。今日、標津サーモン科学館のスタッフが、チョウザメを引き取りに来ていてトラックの荷台に乗せられているチョウザメを見ることができました。このチョウザメは、今朝、定置網に入っていた個体だということです。水槽越しでしか見たことのないチョウザメを、間近で見ることができたのはとても貴重な経験でした。今年は、道東で12匹捕獲されており、例年よりもかなり多い数となっているようです。運ばれていったチョウザメは、状態が良く、すでに屋外タンクへ収容し観察できるようになっているそうです。ぜひ、サーモン科学館へ見に行ってください。



知床ネイチャーオフィス
藤川
 先日、佐々木が知床五湖のチュウサギをブログにアップしていましたが、今回は、動画をアップしてみました。北海道で、チュウサギを見ることができるとは、思ってもいませんでした。知床で見ることのできるサギ類はアオサギばかりです。大学時代、神奈川県で鳥類調査をしたことがあり、ダイサギやコサギはよくみかけましたが、チュウサギはそれほど多く観察することはありませんでした。サギ類の中でもチュウサギは準絶滅危惧種(NT)となっており、個体数が少ないことが理由です。また、白いサギ類は、基本的には本州、特に関東以西に多く、東北より北の北日本では、なかなか観察することのできない野鳥です。しばらくいてくれるといいですね。



知床ネイチャーオフィス
藤川

 今日は、知床横断道路の除雪の様子を見学しに行く、雪壁バスに乗ってきました。来週の土曜日にも運航しますので、興味のある方はぜひ、ご参加ください。

 天候は、出発する知床自然センター付近は雨、標高が100m上がるごとに0.5~0.6℃温度は低くなっていきます。標高400~500mほどのところで雪に変わりました。バスが進んでいくにしたがって天候も変化していく様子は、この時期ならではの体験ですね。

 この冬は、なんども大雪に見舞われたので、吹き溜まりやすい場所では特に積雪が多いようです。雪壁の高さも5mを超えていてすごい迫力でした。道路の途中では、ロータリー式除雪車が作業を進めていて、そのすぐ脇を通過しましたが、大型作業車がうなりをあげて雪を吹き飛ばしている姿にバスに乗っている皆さんも圧倒されていましたよ。



知床ネイチャーオフィス
藤川

 

 今日、ウトロ沖にシャチがやってきた。流氷がやってくる直前、あるいは、ちょうど今頃、流氷がなくなった時期に、珍しい動物がやってくることがあります。野鳥も渡りの季節、海の動物たちも移動している時期なのではないでしょうか?流氷がなくなってからは、ゴマフアザラシの姿をよく目にしていました。シャチは、このアザラシを求めてウトロ周辺までやってきたのでしょうか?比較的、岸からも近い位置を通過してくれたため、間近にみることができました。ひときわ大きな背ビレの雄が1頭、他、雌および子供?全部で4頭です。シャチは、母系の家族単位で行動することが多い動物です。この4頭もおそらく家族なのでしょう。ゆっくりと海の中を進む姿が印象的でした。この4頭と思われるシャチは数日前は網走方面でも確認されていたとの情報もありました。半島基部へ進んでいきましたので、明日以降、網走沿岸域で再び、この4頭が姿を現すかもしれませんね。




知床ネイチャーオフィス
藤川

 3月10日~11日にかけて、爆弾低気圧がやってきていました。強い南風が吹き、流氷はあっという間に沖へ流され消えてしまいました。気温も暖かく、春らしくなりました。オホーツク海も海明けです。そんな海には、ゴマフアザラシが現れました。一面氷で埋め尽くされてしまうと呼吸ができないため、なかなか観察できない彼らですが、こうして、氷がなくなると時々、事務所前の海に現れたりします。複数頭いるようで、内1頭は潜ったり海面に出たりを繰り返しているので、餌を探しているのでしょう。もう1頭は、上を向いたままほとんど動きません。昼寝中のようです。ときどき、波間に沈んでみえなくなりますが、上を向いたまま姿勢は変わりません。息できてるんでしょうか?不思議ですよね。
 また、車を走らせていたら除雪の雪壁の下にエゾヤチネズミがいました。1m近い雪壁を登ることもできず、行ったり来たりを繰り返しています。だいぶ弱っていたので、保護して餌を与えてみましたが、残念ながら死んでしまい、森に返してあげることはできませんでした。
 ここ数日、道路脇や地面がでているとこにたくさんいるのがアトリです。冬鳥として本州方面で主に越冬しています。繁殖地のロシアへ戻る途中なのでしょう。数百羽の群れがいたるところにいて、種子をついばんでいます。こんなにたくさんのアトリを見たのは、初めてです。春になって、動物たちもいろいろ動き回っていますね。




知床ネイチャーオフィス
藤川

 2015年1月31日から嵐に見舞われていますが、ウトロは思ったほどひどくなく、積雪も50cmほどでした。現在も強い北風が吹いていますが、ウトロ周辺には流氷はありません。オンネベツ川よりも半島基部にはびっしりと流氷が接岸していました。ウトロにもはやくびっしりとやってきてほしいものです。



知床ネイチャーオフィス
 今年の冬は、気温が高いです。日中はプラスになる日が多くあります。流氷も流動的で、ウトロ周辺は、あまり動いているように見えませんが、断崖から眺めていると、どんどん移動している様子がわかりました。原生林では、ときどき、クマゲラの鳴き声を耳にします。今回は、一心不乱に樹に穴を掘っているところに出くわしました。すごい勢いで掘っています。



知床ネイチャーオフィス
藤川
 ウトロ港にサンマの群れが入り込んできています。道内では、むかわ町や浦河町で大量のイワシが打ちあがったりして話題を呼んでいますが、毎年小規模だが知床では比較的起きている事象だと感じます。今年も港の中にはたくさんのサンマが入り込んでいました。10月下旬から12月にかけて、北風を受けて波がたち海水が撹拌されることで、海水温が低くなってきます。その影響で行き場を失った魚たちが岸に打ち上げられたり、港の中に入り込んでくると考えられています。こうした魚の回遊を死滅回遊と呼んだりするんですね。知床だと2006年に大量のサンマが打ち上げられたことがありました。

参考:北海道新聞社 大いなる知床 生命の森で バックナンバーより





知床ネイチャーオフィス
藤川

 2014年10月1日、知床連山が初冠雪しました。その知らせを聞いて、知床五湖に行ってきました。すでに今年は紅葉がだいぶ低標高域まで下りてきていて、見ごろを迎えています。赤やオレンジ、黄色にトドマツの濃い緑と鮮やかなコントラストが美しく日差しに輝いて見えました。知床五湖の美しい紅葉を見に来ませんか?




知床ネイチャーオフィス
藤川

アーカイブ