知床の原生林の春

 今月上旬の原生林の様子です。例年だと標高300m付近はまだまだ雪深く、スノーシューが必要な場所ですが、今年は、冬の少雪の影響ですでに雪が融けてなくなっていました。原生林内を走る「枯れ沢」も6月中旬まで流れがあるはずが、すでに枯れ。7月中旬まで水がある沼も干上がってしまっていました。ここで暮らすエゾサンショウウオやエゾアカガエルにとっては、産卵場所を失っているため大きな影響が出ているのではないでしょうか?逆に沼の中に点在して生育しているヤチダモはしっかりと種子を落とし、たくさんの稚樹を育んでいました。春に水のない沼からの羅臼岳の景色は、なかなか見ることができないので、ラッキーでした。



知床ネイチャーオフィス
藤川