カテゴリー別アーカイブ: 夏の花

白くひっそりと

最近、森の中でよく見かける小さな白い花があります。

20160618ginnryousou

「銀竜草(ギンリョウソウ)」です。

葉緑素を持たず(そのため全身真っ白)、光合成ではなく菌類から栄養を得ている腐生植物です。土の中からいつの間にか顔を出して森の木陰でひっそりと咲いているのに、色といい形といい、知らずに視線が吸い寄せられます。

このギンリョウソウはいくつも寄り集まって咲いていました。「銀の竜が首をもたげたように・・・」と名前と共に紹介をするので、その意味で言えばこれはもはやヤマタノオロチ状態・・・なのですが、どちらかというとひらひらと白いドレスのようでとても綺麗でした。

知床五湖など、原生林を歩く時に見ることができますので、近いうちにいらっしゃる方はぜひちらちらと木陰に目をやって一緒に探しましょう!

 

佐々木

知床ネイチャーオフィス

ウトロの周りにセンダイハギが咲いたよ

ウトロのとある場所ではセンダイハギが満開です。
昨日は午後から小雨が降り始めるぐずついたお天気である
にも関わらず、蜜や花粉を求めてマルハナバチが飛び交って
いました。

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エゾオオマルハナバチ(女王蜂)

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エゾトラマルハナバチ(女王蜂)
口元からピロっと出てるのは口吻(舌)です。

この時期の女王蜂は、今後働き手となってくれる働き蜂(自分の
娘)を女手一つで育てている最中なので、自ら野外で餌の調達を
行います。
エゾトラマルハナバチの後脚の付け根には、恐らく幼虫たちに
与えるために集めた花粉が団子状になってついています。

女王蜂に混じって、早くも働きに出ている働き蜂もいました。

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セイヨウオオマルハナバチ(働き蜂)

エゾオオ、エゾトラは日本の在来種ですが、こちらは外来種と
して有名ですね。
エゾオオマルハナバチと似ていますが、お尻の色の違いで区別
できます。

マルハナバチは、種類によって口吻の長さが違い、
舌が短いものは花によっては花の奥の蜜まで舌が届かないため、
花の側面を噛んで穴をあけ、そこから蜜を吸う「盗蜜」という
行動をとるものがいます。
上記の3種だと、エゾオオやセイヨウがよくやりますが、センダイ
ハギは花の奥行が短いためか、盗蜜している個体は見られません
でした。

羽音が重低音で怖い印象ですが、おとなしいので近づいても
刺すことはめったにありません(周りを飛びながらジロジロ
見てくることはありますが)。
見かけたらそっと観察してみてください。花の間を忙しく
飛び回る彼女らを見ていると、なんだか楽しくなってきます。

知床ネイチャーオフィス

角屋