カテゴリー別アーカイブ: 野草など

飛びます飛びます

最近は秋ということもあり、紅葉の内容のブログが多いですが、紅葉の他にも秋を告げるあるモノがこちら!

(みなさんご存知?オオウバユリの実)
知床では鹿に食べられて数が減っていた植物ですが、最近は鹿の駆除を行って個体が減ったからか、ここ数年で道路沿いでもみることが多くなってきました。

球根はデンプンを多く含んでおり、エネルギーを摂取しやすいのか、好んで食べていたようです。ちなみに私もかじったことがありますが、ほんのり甘くて美味しかったです。

そんなオオウバユリですが、なかなかに大変な一生で、種子から開花するまでに長いものだと10年以上かかるのだとか。
一生に一度花を咲かせて、秋には実がつき、風の力で飛ばす種。
平均的な数としては、一つの実に約600個は入っているそうです。

そして、いっぱいの種があるとついついやっちゃうのが、こちら!
(フリフリと揺すりたくなる!)
少し揺する程度では、種が尽きずにまだまだ飛びます!飛びます!!
種を飛ばしたい方は、全て飛ばされる前に、お早目にどうぞ。

やっぱり、オオウバユリを揺すると秋って感じですね~。

知床ネイチャーオフィス
柴田

今シーズン初の羅臼湖トレッキングに行ってきました。

昨日は「羅臼湖トレッキング」をご案内してきました。
ツアーは6月1日から始まっているのですが、先週はお天気に
恵まれずなかなか行くことが出来なかったので、今年初の
ご案内です。
遊歩道上はまだ雪も残って所々踏み抜く危険もありました
(そして私は踏み抜きました)が、お天気は良くて暑いくらい
でしたよ。

三の沼や羅臼湖の眺めも最高でした。


三の沼

遊歩道周辺ではお花見が楽しめます。


チシマザクラと訪花中のエゾオオマルハナバチ女王

ウグイスも盛んにさえずっていました。

低地は新緑の季節ですが、標高の高い羅臼湖周辺はまだ早春の
装いです。
これから雪も融け、様々な高山植物のお花も咲きはじめます。
季節の移り変わりを目にするのが、今から楽しみです。

知床ネイチャーオフィス

角屋

嵐の前の散策

昨日のウトロは結構すごい嵐だったようですね。
ちょっとウトロを離れていたので全容を知らないのですが、
自宅のアンテナが吹き飛んだか折れたのか、昨晩からテレビが
映りません。

そんなことはさておき、嵐が来る前に森の中を散策してみた
ところ、雪解けの早い場所ではフクジュソウが満開でしたよ。

花の中をのぞくと、ハナアブの仲間が集まっていました。


(ムツモンホソヒラタアブの仲間?)

見ての通り、フクジュソウの花はパラボナアンテナのような形を
しているのですが、テカテカした花弁が太陽の光を反射し花の
中心部に熱を集め、花の内部は外気温に比べて10℃程気温が
高くなっています。
おかげで、まだ気温の低い早春にフクジュソウを訪れたハナアブ
たちは、花粉を食べられるのと同時に花の上で暖を取ることが
できます。
もちろん、フクジュソウも別にボランティアでこんなことを
しているわけではなく、虫たちを誘引し、受粉を手伝って
もらうのが目的です。

ところ変わって雪解け水の溜まった林道脇では、
既にエゾアカガエルの産卵が始まっていました。

先週はまだなかったので、ここ数日から1週間のうちに
産み落とされたようです。

産卵中の個体はいませんでしたが、数匹のオスが卵塊のある
水溜りに集まっていました。
近づいたせいで隠れてしまったカエルたちを鳴きまねで
呼び寄せようとすると、一応顔は出してくれるのですが。


…なに、これ……下手なんですけど……。

と思っているかどうかは知りませんが、すぐに感づいて隠れて
しまいます。
鳴きまねでエゾアカガエルを鳴かせてみたいと前々から
チャレンジしていますが、なかなかうまくいきません。

生き物たちも各々が繁殖に向けて動き出しているところに直撃
した嵐。
果たして皆無事にやり過ごせたでしょうか。

知床ネイチャーオフィス

角屋

春の生き物たち

4月に入り雪解けがどんどんすすんでいます。
道路沿いで所々地面が見えるようになってきました。

融雪がすすんで地面が見えてくると、雪に埋もれていた植物の
種子や落ち葉の下の昆虫類を探すために鳥がやってきている
ことがあります。
そんなわけで、鳥を探して歩いてみたのですが、残念ながら
採餌中の鳥は見当たりませんでした。
代わりに春らしいものを見つけましたよ。


コヒオドシ

成虫越冬するチョウです。後翅の青い斑点模様が美しいですね。
昨年10月にこんなチョウたちもご紹介しましたが、
みんな同じタテハチョウ科のチョウです。
無事に冬を乗り切ってくれたみたいです。

コヒオドシは本州にも生息していますが、冷涼な気候に適応した
高山に生息するチョウです。
本州の低地でも見かける春らしいものだとこちらでしょうか。


フキノトウ

雪解けを待ちわびたかのようにそこかしこに生えていました。

これもフキノトウが生えていた跡なのですが、地上部がごっそり
無くなっています。
恐らく早々にエゾシカに食べられてしまったのでしょう。

生き物たちの活動がどんどん活発になり、散策が楽しい季節に
なってきました。

知床ネイチャーオフィス

角屋

秋の気配

最盛期には少し早いですが、知床五湖遊歩道周辺は
ツタウルシの紅葉がそろそろ見頃です。
周りの木々の葉がまだ緑なだけに、森の中で見ると葉の赤さが
際立ちます。

160930-2

下から陽の光を透かして見るのもきれいですね。

160930

この樹の紅葉が始まると、いよいよ秋の訪れを感じさせられ
ます。

知床ネイチャーオフィス

角屋

 

出てきた出てきた

知床の森も少しづつ色づいてきた今日この頃。

秋の知床を彩るキノコもよく観察できるようになってきました。

beniten
(木道の脇からこんにちは)

メルヘンな雰囲気を放つベニテングタケ。

今年はあまり数が多くないようで、これ程きれいな形のキノコを観察できたのは今日が初めてでした。

散策路の脇に赤いキノコ。

黄色い落ち葉が多い地面では、この赤が映えますね。

紅葉と同じく、今の時期ならではの姿ですので、いつまでこの姿が見られるのでしょうか。

ベニテングタケだらけのメルヘンな森、見てみたいですね!
もっといっぱい出てこないかな~。

知床ネイチャーオフィス

柴田

白くひっそりと

最近、森の中でよく見かける小さな白い花があります。

20160618ginnryousou

「銀竜草(ギンリョウソウ)」です。

葉緑素を持たず(そのため全身真っ白)、光合成ではなく菌類から栄養を得ている腐生植物です。土の中からいつの間にか顔を出して森の木陰でひっそりと咲いているのに、色といい形といい、知らずに視線が吸い寄せられます。

このギンリョウソウはいくつも寄り集まって咲いていました。「銀の竜が首をもたげたように・・・」と名前と共に紹介をするので、その意味で言えばこれはもはやヤマタノオロチ状態・・・なのですが、どちらかというとひらひらと白いドレスのようでとても綺麗でした。

知床五湖など、原生林を歩く時に見ることができますので、近いうちにいらっしゃる方はぜひちらちらと木陰に目をやって一緒に探しましょう!

 

佐々木

知床ネイチャーオフィス

ウトロの周りにセンダイハギが咲いたよ

ウトロのとある場所ではセンダイハギが満開です。
昨日は午後から小雨が降り始めるぐずついたお天気である
にも関わらず、蜜や花粉を求めてマルハナバチが飛び交って
いました。

160601
エゾオオマルハナバチ(女王蜂)

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エゾトラマルハナバチ(女王蜂)
口元からピロっと出てるのは口吻(舌)です。

この時期の女王蜂は、今後働き手となってくれる働き蜂(自分の
娘)を女手一つで育てている最中なので、自ら野外で餌の調達を
行います。
エゾトラマルハナバチの後脚の付け根には、恐らく幼虫たちに
与えるために集めた花粉が団子状になってついています。

女王蜂に混じって、早くも働きに出ている働き蜂もいました。

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セイヨウオオマルハナバチ(働き蜂)

エゾオオ、エゾトラは日本の在来種ですが、こちらは外来種と
して有名ですね。
エゾオオマルハナバチと似ていますが、お尻の色の違いで区別
できます。

マルハナバチは、種類によって口吻の長さが違い、
舌が短いものは花によっては花の奥の蜜まで舌が届かないため、
花の側面を噛んで穴をあけ、そこから蜜を吸う「盗蜜」という
行動をとるものがいます。
上記の3種だと、エゾオオやセイヨウがよくやりますが、センダイ
ハギは花の奥行が短いためか、盗蜜している個体は見られません
でした。

羽音が重低音で怖い印象ですが、おとなしいので近づいても
刺すことはめったにありません(周りを飛びながらジロジロ
見てくることはありますが)。
見かけたらそっと観察してみてください。花の間を忙しく
飛び回る彼女らを見ていると、なんだか楽しくなってきます。

知床ネイチャーオフィス

角屋

 

季節進むオロンコ岩

ウトロ港近くにあるオロンコ岩では、
時期によって見られる花が違うため、
季節の進む様子を「目で見て」感じることができます。

今の時期は、春一番に咲くエゾエンゴサクやキバナノアマナはやや終わりかけ。
次の花たちにバトンタッチのタイミングです。

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エゾイヌナズナにアイヌタチツボスミレ、
エゾタンポポが咲いています。
(外来種のセイヨウタンポポもありますが。)

まだこの時期は種類数も少なく、地味で小さな花が多いため、
じっくり見ないと見落としてしまいそうです。

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閑散として見えるオロンコ岩ですが、先月と比べると、
「葉」を出している植物は着実に増え、緑が広がってきているのです。(4月は枯草色が目立ちます。)
今回ご紹介しなかったもので、もうすぐ咲きそう!と思われるつぼみたちもいくつか見かけました。
今日は見られなくても明日には花を咲かすかも?

ぱっと見でなにもない!と言わず、
ゆっくりと歩きながら小さな春を探してみてください。

オロンコ岩からはウトロ港から町、そして知床連山の景色も素晴らしいです。
お散歩がてらぜひ立寄ってみてください。
(230段程の階段があるのでご注意を。)

知床ネイチャーオフィス
井上

知床五湖一周ツアー第一号

本日は知床五湖一周ツアーをご案内してきました。
今年のゴールデンウィークは積雪や強風の影響で遊歩道の閉鎖が
多く、なかなかツアーが催行できなかったため、
今日が今シーズン初のご案内となります。
そして私自身も久しぶりの散策。
午前中は小雨も降る肌寒い日でしたが、色々と見どころが
ありましたよ。

五湖では早速オシドリのペアが出迎えてくれました。
(といっても人に気付いて逃げていきましたが)

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写真右上の率先して(?)逃げていくのがオス。
手前のメスはお食事中でした。
何を食べているのかというと……

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こちらのエゾアカガエル。
水中にいるのでわかりにくいですが、写真中心に2匹います。
この2匹はメスがオスをおんぶして、ちょうど産卵中でした。
繁殖のために湖にやってきたところをオシドリにつかまって
食べられてしまった個体もいるのですね。
それにしても、オシドリってカエルも食べるのですね。
初めて見ました。

ミズバショウの花も見ごろでしたよ。

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全部はご紹介出来ませんが、この他にもいろんな動物、植物を
観察することができました。
長い冬が終わり、春は生き物たちの活動も活発になります。
彼らの様子を見ていると、なんだかこちらもうきうきとしてくる
季節です。

とはいえ、日によってはまだまだ肌寒い日もあるこの時期、
散策の際の防寒対策はお忘れなく。

知床ネイチャーオフィス
角屋