カテゴリー別アーカイブ: 野生動物

餌探しが大変

ウトロは昨日と一昨日の気温が日中でもプラスになりません
でした。
お天気は良かったですがそんな気温のためか3日前に降った雪も
あまり融けず、風が吹くと寒さが身にしみます。

道路脇に小鳥たちがパラパラと降りてきたので見てみると、
スズメの群れでした。
雪の上に顔を出している草本類の種を食べているようです。

1本の草に10羽も集まって鈴なり状態。

今はまだ積雪も少なく、こうしてまだ餌にありつくことが
出来ますが、もっと雪が積もればそれすらも難しくなります。
スズメに限らず、動物たちにとっては厳しい季節が近づいて
います。

今日から数日は気温も上がるようですので、多少は雪も融ける
かと思います。
本格的な冬に備えて、その間に少しでも沢山食べられると
良いですね。

知床ネイチャーオフィス

角屋

絶対?多分?ほぼほぼ?うん…逃げません!

数日前のとある川の湧き出し付近。
川を覗くと、何匹かの魚影がスイスイと泳いでいました。
一応防水?のスマホを沈めて、まず一枚。

(お腹が赤っぽい魚が何匹か)
スマホでも綺麗に写るもんだな~と感心しながらもう一枚。

(ズームして撮った写真がこちら)
なかなか可愛い顔した魚が複数。オショロコマです。
このオショロコマ、逃げないんです。
上流でバシャバシャ動いても、逃げない。
60cmも距離が無い所でスマホを沈めても、逃げない。
40cmも距離が無い所でスマホを沈めると、わずかに逃げる?
まぁ、ほぼほぼ逃げないんですね。
他の生き物に襲われる経験が無いのでしょうか。変わった魚。

さて、オショロコマですがイワナの仲間でサケ科の魚です。
サケ科の魚なので、産卵行動もシロザケ等と基本的に同じです。
シロザケと違う所は産卵しても死なない。ほとんどは河川で一生を終える。(まれに海に降りて大型化するものもいるようです)
そんなオショロコマの産卵は10~11月と言われているので、時期的にもまだ産卵行動を見れるかなと思ったのですが、残念ながら観察できませんでした。でも、可愛い顔を見れてよかった!来年リベンジかな。

そんな今回の観察で改めて分かったのは、オショロコマは警戒心がほぼないこと、防水スマホは優秀といった所でしょうか。

来年は防水スマホを流氷の浮かぶオホーツクに沈めてクリオネ撮ってみようかな~。…さすがに壊れるか?

知床ネイチャーオフィス
柴田

小さな森の生き物

今年は原生林の散策をしていると、小さくてかわいいシマリスたちによく出会います。

3年前のドングリ大豊作の年は、あちらこちらで、それはそれは頻繁に見られました。
しかしその後は一転不作に見舞われ、めっきり目撃頻度が下がってしまっていました。

今年もドングリは多いとは言えないのですが、なぜだか頻繁に遭遇します。
天敵の一種、キツネたちがエサ(リスやネズミなど)不足によるものか、やや数が少な目なことも影響しているのでしょうか?
生態系というものは、「風が吹いて桶屋が儲かる」程ストレートには事が進まないので、はっきりとした理由はわかりませんね。

理由はともかくとして、久しぶりにかわいい彼らに出会えるのは嬉しいものです。彼らは、今はがんばって冬支度中。
あちこち走り回っては食べ物を集め、巣穴に運んでいきます。
早いヤツはもう冬眠に入ってもいい時期です。
山も雪化粧する頃ですしね。
今シーズンこうして出会えるのもあと一月くらいでしょうか。

散策に行くときは、目を凝らし、耳を澄ませて、小さな彼らを探してみてください。

知床ネイチャーオフィス
井上

斑点模様にご用心?

本日、ツアーから帰ってくると、事務所玄関前に横たわる細なが~い物を見つけました。
よく見ると斑点模様の入ったヘビのようです。

模様のあるヘビというと、マムシか!?と身構える方もいるでしょうか?
(そもそもマムシでなくても、ヘビと聞いただけで逃げ出す方も多いですね・・・)
でもご安心ください。
こいつはアオダイショウの幼蛇。

アオダイショウの成蛇はグレーから緑色をしていますが、
幼蛇は、写真の様な斑紋が入っています。
これは身を守るために、有毒のニホンマムシに擬態していると言われています。

しかし似ているとは言っても、特徴をよく観察するとちゃんと識別することができますよ。
アオダイショウの目は、くりっとまん丸の瞳孔をしています。

対してマムシの瞳孔は、縦に細長い鋭い形をしています。
(比較写真がなくてすみません・・・。)
その他、頭の形や体の太さなども識別ポイントです。

アオダイショウは無毒ですし、比較的温厚な性格のようです。
怖がって飛んで逃げ出さずに、じっと観察してみてください。

そもそも、今日のコイツはこんなサイズですしね。
逃げ出す必要がありません。かわいいもんです。

(クロックスに威嚇するアオダイショウさん)


(カメラ目線)

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井上

暑い~

最近ブログの更新が少なく申し訳ありません。
ここ数日、ウトロは暑い日が続いています。
気温も30℃越えと高いですが、湿度がすごい……。
東京の方が涼しいかもしれませんね???

動物たちも暑いのでしょう、一昨日知床五湖をご案内した際には
エゾシカの親子が四湖の水辺に来ていました。

親子で涼みつつ(?)お食事中

気持ちよさそうですね。

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角屋

今シーズン初の羅臼湖トレッキングに行ってきました。

昨日は「羅臼湖トレッキング」をご案内してきました。
ツアーは6月1日から始まっているのですが、先週はお天気に
恵まれずなかなか行くことが出来なかったので、今年初の
ご案内です。
遊歩道上はまだ雪も残って所々踏み抜く危険もありました
(そして私は踏み抜きました)が、お天気は良くて暑いくらい
でしたよ。

三の沼や羅臼湖の眺めも最高でした。


三の沼

遊歩道周辺ではお花見が楽しめます。


チシマザクラと訪花中のエゾオオマルハナバチ女王

ウグイスも盛んにさえずっていました。

低地は新緑の季節ですが、標高の高い羅臼湖周辺はまだ早春の
装いです。
これから雪も融け、様々な高山植物のお花も咲きはじめます。
季節の移り変わりを目にするのが、今から楽しみです。

知床ネイチャーオフィス

角屋

新顔登場!

段々と暖かな日が多くなってきた今日この頃。
毎年のことですが、知床の森にも新たな仲間が増えてきたようです。(この画像だと難しいですが、どこにいるかわかりますか)

正解は、↓の画像をご覧ください。


可愛い仔ジカがこんにちは。

いや~この時期の仔ジカは可愛いですね!!
小さくて可愛い仔ジカを観察できるのは、今の時期ならでは!

今なら立った状態でお母さんのお腹の下にスッポリ納まるサイズですが、数カ月も経つとお腹の下に納まらないくらいに大きくなります。

6月はエゾシカの出産がピークを迎えるので、可愛い仔ジカと色々な所で出会えるチャンス!

産まれたばかりだとあまり活発ではないですが、生後数週間もすると走りまわったり、飛び跳ねたりと動きがとても活発になるので、更に可愛いですよ。

時々道路に飛び出してくることもあるので、車の運転は気を付けて、安全運転でお願いします。

次は仔ギツネに出会いたいですねー。

知床ネイチャーオフィス
柴田

珍しい顔

ゴールデンウィークが終わり、桜の季節も過ぎ、
知床には続々と夏鳥たちが飛来しています。
毎年のことですが、彼らの姿を見ると、久々に再会できたような
嬉しい気持ちになります。
まぁ個体識別をしているわけではないのでほぼ初対面なの
でしょうけどね。

オオルリやアオジなどの見慣れた夏鳥たちに混じり、
先日ちょっと珍しいものを見かけました。


ツバメ(ちょっと羽毛がぼさぼさ)

「ツバメなんて見かけるのは普通では?」と思われる方もいる
かもしれませんが、斜里町では飛来したという記録はある
ものの、あまり見かけません。
図鑑で調べてみると、道北や道東地方では見られない地域が多い
ようです。

しかもこのツバメ、翼の一部が白くなっていました。

こちらは北海道外で撮影した別のツバメの写真↓

ツバメが向いている方向は違いますが、比べてみるとやはり白い
ので、部分白化した個体だったのだと思います。

東南アジアから遠路はるばる知床まで来たツバメたち。
この地で繁殖するのでしょうか?

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角屋

小さな拾い物

昨晩、空の様子を見ようと外に出たところ、事務所玄関前に
こんなものが落ちていました。

ハチ!?と勘違いしそうですが、ビロウドツリアブという
アブの仲間です。
「アブ」と言われると人の血を吸うイメージもありますが、
ツリアブの仲間は花の蜜を吸い生活している、人間には害のない
昆虫です。むしろ毛が生えてふわふわしていてかわいい。
いかにも刺してきそうな細長い口(口吻)で、花の奥にある蜜も
吸うことができます。つまり、刺しません。

ということで手に乗せても平気なので、ちょっと被写体になって
もらいました。


翅を震わせて飛ぶためのウォーミングアップをしています。


ウォーミングアップしつつ脚と顔を掃除しています。

早春の森の中、花にやってきていることも多いので、見かけたら
是非観察してみてください。
小さな羽音をたてて訪花する様子は、見ていて和みます。
手に乗せているより見栄えも良いです。

知床ネイチャーオフィス

角屋

嵐の前の散策

昨日のウトロは結構すごい嵐だったようですね。
ちょっとウトロを離れていたので全容を知らないのですが、
自宅のアンテナが吹き飛んだか折れたのか、昨晩からテレビが
映りません。

そんなことはさておき、嵐が来る前に森の中を散策してみた
ところ、雪解けの早い場所ではフクジュソウが満開でしたよ。

花の中をのぞくと、ハナアブの仲間が集まっていました。


(ムツモンホソヒラタアブの仲間?)

見ての通り、フクジュソウの花はパラボナアンテナのような形を
しているのですが、テカテカした花弁が太陽の光を反射し花の
中心部に熱を集め、花の内部は外気温に比べて10℃程気温が
高くなっています。
おかげで、まだ気温の低い早春にフクジュソウを訪れたハナアブ
たちは、花粉を食べられるのと同時に花の上で暖を取ることが
できます。
もちろん、フクジュソウも別にボランティアでこんなことを
しているわけではなく、虫たちを誘引し、受粉を手伝って
もらうのが目的です。

ところ変わって雪解け水の溜まった林道脇では、
既にエゾアカガエルの産卵が始まっていました。

先週はまだなかったので、ここ数日から1週間のうちに
産み落とされたようです。

産卵中の個体はいませんでしたが、数匹のオスが卵塊のある
水溜りに集まっていました。
近づいたせいで隠れてしまったカエルたちを鳴きまねで
呼び寄せようとすると、一応顔は出してくれるのですが。


…なに、これ……下手なんですけど……。

と思っているかどうかは知りませんが、すぐに感づいて隠れて
しまいます。
鳴きまねでエゾアカガエルを鳴かせてみたいと前々から
チャレンジしていますが、なかなかうまくいきません。

生き物たちも各々が繁殖に向けて動き出しているところに直撃
した嵐。
果たして皆無事にやり過ごせたでしょうか。

知床ネイチャーオフィス

角屋