「自然現象」カテゴリーアーカイブ

逆さ虹

天高く熊肥ゆる秋となりました。
今年はドングリも比較的よく実り、カラフトマスの遡上も多く、
クマたちも、冬眠に備えてよく肥えてきています。

そんなこの時期、紅葉を眺めたり、動物探しをするのも良いのですが、たまにはのんびりと空を見上げてみてください。

昨日の散策中に、上空ににキレイな環天頂アークが見られました。

「環天頂アーク」とは、太陽の上部に出る逆さ向きの虹のようなものです。
もう少しだけ詳しく言うと、雲の中の六角形の氷晶が底面を水平にして安定して空に浮かんでいる時に、入射した光が屈折することで色が分離して見られる、大気光学現象のひとつ。
太陽の約46度上部に見られるもの。です。
なのです。
(それ以上詳しくは聞かないでください。むしろ詳しい方はぜひ教えてください。)

年に数回程度は見られる現象なのですが、ここまでくっきりと見られたのは私も初めてでした。
今回は太陽の周りの暈(かさ、またはハロとも)、太陽の左右に見られる幻日(げんじつ)、太陽と幻日を結ぶ延長線の幻日環(の一部)もよく見られました。

夕陽や日の出だけじゃなく、色んなステキな景色を見せてくれる太陽、時にぼーっと空を眺めてみるのはいかがでしょうか。

知床ネイチャーオフィス
井上

四角い太陽

今日は日中ほぼずっとプラスの気温。
陽射しも届いて暖かな一日となりました。
実はこんな日は、絶好の蜃気楼日和です。

実際今日は、日中長い時間上位蜃気楼が発生していました。
網走方向の陸地や、海にしぶとく残る流氷が伸び上がったり変形する様子が見られたのですが、だーいぶ霞んでいたので、写真には撮らず、「伸びてるねー」「出てるねー」とスタッフで観察するのみでした。

そしてそのまま夕方を迎え、蜃気楼の層が太陽にかかると…?
「変形太陽」の出来上がりなのです。
「四角い太陽」が特に有名ですね。
よく「厳冬期のよく冷えた日だけ」見られると誤解されがちなのですが、
「上暖下冷」の層ができてさえいればいいので、見られるのは必ずしも厳冬期に限りません。
今の時期にでも、夏頃にでも見られることはあります。
(とはいえ、その条件が整う場所・時期は決して多くないので、珍しい現象なのです。)

今日も、ややキノコ型から三角屋根のお家、最終的に四角い太陽になって沈んでいきました。
(悠長に眺めていたので、写真はほぼ四角くなってからです・・・。)


(居残り氷と四角い太陽)

オフシーズンでも、なんだかんだ見どころがある知床でした。

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井上