「昆虫」カテゴリーアーカイブ

秋の虫

昨日は暴風が吹き荒れたウトロでしたが、今日のは昨日の荒天が
ウソのような快晴で気温も14.6℃まで上がり、暖かい1日でした。
事務所前の日向でハネナガキリギリスが元気に鳴いていました。

左右の前翅をこすり合わせて鳴いているところ。

緑の身体が鮮やかできれいですね。
しかし、草むらに入ってしまうと、保護色となってしまい
探すのに苦労します。

正面から見ると、なかなか愛嬌のある顔をしていますが、
前足は結構凶悪(そうな)とげが生えています。
キリギリスの仲間は肉食性が強いため、この足で獲物をがっちり
捕まえやすくなっています。

実は、事務所前の草むらでは、8月、9月もハネナガキリギリスが
鳴いていました。
天気のいい日はほぼ毎日見かけていたので、何となく愛着も
湧いていたのですが、ある天気の悪い日を境に見かけなくなって
しまいました。別の場所に移動したのか、はたまたお亡くなりに
なったのかはわかりません。

今回鳴いていたのは恐らく別個体でしょうが、今度はいつまで
滞在してくれるでしょうか?

知床ネイチャーオフィス

角屋

 

大きな目


さて、この大きな目が特徴の生き物はなんでしょうか。

そうですね。フクロウの仲間!!

 

 

 

 

 

…に見えますが、「ガ」でした。


写真はイボタガという種類で、目のように見えるものは眼状紋(がんじょうもん)といいます。
種類によって、この眼状紋がフクロウの顔にみえたり、蛇の顔に見えるそうです。そのような模様を持つことによって、接近してくる敵を驚かせて追い返す効果があるとか。
上手いこと天敵から身を守っているそうです。

このイボタガはオフィスの出入り口で休んでいたので、近くを通る度に羽を広げて威嚇してきました。
…もう少し林内で休めばいいのにな…。

今時期しか観察できないので、お越しの際は、変わった昆虫探しも面白いかもしれませんね。

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柴田 春馬

 

もう夏?まだ春?セミが鳴く

昨日は、リピーターH様と色々なモノを求め、原生林へ行ってまいりました!

新緑に染まる森の中には、エゾハルゼミの抜け殻がいっぱい。
色々な所にあるので、成虫と簡単に出会えるかと思っていましたが、残念ながら出会えませんでした。
(エゾハルゼミの抜け殻)

エゾハルゼミは名前にあるように春に鳴くセミです。
他の多くのセミは夏に鳴くので、セミの声を聞くと夏のように感じますが、知床はまだ春です。
寒暖の差もあるので、お越しの際は薄手の羽織れるモノがあると良いですよ。

人の声では表現しにくいエゾハルゼミの鳴き声。
エゾハルゼミの次はコエゾゼミの時期。
今年はいつ頃からコエゾゼミが鳴き始めるのかな。
段々とセミの声で知床の森が賑やかになっていきます。

H様、今回は抜け殻でご勘弁ください!

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柴田

小さな拾い物

昨晩、空の様子を見ようと外に出たところ、事務所玄関前に
こんなものが落ちていました。

ハチ!?と勘違いしそうですが、ビロウドツリアブという
アブの仲間です。
「アブ」と言われると人の血を吸うイメージもありますが、
ツリアブの仲間は花の蜜を吸い生活している、人間には害のない
昆虫です。むしろ毛が生えてふわふわしていてかわいい。
いかにも刺してきそうな細長い口(口吻)で、花の奥にある蜜も
吸うことができます。つまり、刺しません。

ということで手に乗せても平気なので、ちょっと被写体になって
もらいました。


翅を震わせて飛ぶためのウォーミングアップをしています。


ウォーミングアップしつつ脚と顔を掃除しています。

早春の森の中、花にやってきていることも多いので、見かけたら
是非観察してみてください。
小さな羽音をたてて訪花する様子は、見ていて和みます。
手に乗せているより見栄えも良いです。

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角屋

春の生き物たち

4月に入り雪解けがどんどんすすんでいます。
道路沿いで所々地面が見えるようになってきました。

融雪がすすんで地面が見えてくると、雪に埋もれていた植物の
種子や落ち葉の下の昆虫類を探すために鳥がやってきている
ことがあります。
そんなわけで、鳥を探して歩いてみたのですが、残念ながら
採餌中の鳥は見当たりませんでした。
代わりに春らしいものを見つけましたよ。


コヒオドシ

成虫越冬するチョウです。後翅の青い斑点模様が美しいですね。
昨年10月にこんなチョウたちもご紹介しましたが、
みんな同じタテハチョウ科のチョウです。
無事に冬を乗り切ってくれたみたいです。

コヒオドシは本州にも生息していますが、冷涼な気候に適応した
高山に生息するチョウです。
本州の低地でも見かける春らしいものだとこちらでしょうか。


フキノトウ

雪解けを待ちわびたかのようにそこかしこに生えていました。

これもフキノトウが生えていた跡なのですが、地上部がごっそり
無くなっています。
恐らく早々にエゾシカに食べられてしまったのでしょう。

生き物たちの活動がどんどん活発になり、散策が楽しい季節に
なってきました。

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角屋

命がけのかくれんぼ

まだまだ外は雪景色ですが、真冬に比べて日中の気温もかなり
上がるようになりました。
穏やかな陽気に誘われて、ついつい休日も森の中へ繰り出して
しまいます。

天気の良い日の午後、ちょっと難易度の高い探し物をして
みました。
このミズナラの枝には、ある昆虫の卵がついているのですが
わかりますか?

正解はこちら

冬芽の根元についている白い粒々、実はこれ、ミドリシジミと
いうチョウの仲間の卵です。
写真で見ると割とわかりやすいですが、ミズナラの樹皮の
イボ(?)に擬態させています。
おまけに直径1mm程の小さな卵なので、肉眼ではパッと見ても
すぐにはわかりません。
冬期の餌探しに必死な小鳥たちの目を欺くための策なの
でしょうね。見つかったら食べられて終わりですから、
何ともハイリスクなかくれんぼです。

拡大してみるとこんな感じ(かなりトリミングしてあります)。

卵の表面は意外とぶつぶつしています。
ミドリシジミ類は卵の表面の模様が種類ごとに異なるので、同定
に役立ちます。
調べてみたところ、ジョウザンミドリシジミの卵のようです。

卵から孵化した幼虫はミズナラの新芽を食べて成長します。
幼虫も是非探してみたいなぁと思うのですが、その頃には
雪も融けてしまい、高い所の枝には手が届かなくなってしまう
ので、残念ながら確認できません。

雪が残っている今だからこそできる探し物でした。

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春の兆し?

日によっては雪が降る日もまだまだありますが、3月に入り、
どことなく春を感じさせる陽気になってきました。
週間天気予報を見ると、日中の予想最高気温がプラスになる日も
増えています。

先日フレペの滝の遊歩道をご案内していたところ、雪の上に
こんなものがいました。

調べてみると、ホシオビキリガ(黒点型)のようです。
個体によって翅の黒い点が白いもの(白点型)や翅がまだら模様
になるものがいるんだとか。
前年秋に羽化し、成虫越冬する蛾です。
これを見た日は、雪が降り風も強い日でしたが、前日気温が
高かったので出てきたのでしょうか?

生き物たちも春の訪れが近いのを感じ取っているようですね。

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年末のフレペ

ここ数日天気の良い日が続いています。
久しぶりにフレペの滝まで行ってみました。
今のところは長靴でも歩けますが、油断すると時々雪に
埋まってしまいます。
スノーシューで歩く人もちらほら見受けられました。

滝の水はまだまだ流れていますが、周辺は徐々に凍り
始めています。

161221

拡大するとこんな感じです↓

161221-2

断崖絶壁ではハヤブサも迎えてくれましたよ。

161221-3

この日は比較的気温が高く、陽射しもあったせいか、
写真を撮っている間はずっと岩の上でのんびりしていました。

今度の3連休は荒れた天気となるようですが、嵐の前の穏やかな
1日でした。

 

おまけ
ちなみに、この日の散策で真っ先に出迎えてくれた動物はこちら
(虫ですので苦手なかたはご注意)

続きを読む 年末のフレペ

タテハチョウ諸々

昨日は15.1℃まで気温があがり(※ウトロアメダスより)、
久しぶりに暖かい日でした。
最近は気温も下がってめっきり昆虫も見かけなくなってきました
が、知床自然センターで団体ツアーのお客様を待っている間に
飛んできたのがこちら。

161015-2
シータテハ

一見翅がボロボロに見えますが、傷んでいるわけでは なく
自前です。
タテハチョウ科の翅は、表面は鮮やかですが、裏面は枯れ葉や
土の色に似ているため、翅を閉じると土や落ち葉の上では
保護色となります。
こちらのチョウも、私が周りで動く度に警戒しているのか翅を
閉じて「枯れ葉!」となりきっていました。
(まぁ看板の上にいる時点で目立っているのですが。)

チョウの写真を撮っている間に、私のすぐ後ろをオスジカが通過
したらしいのですが(スタッフ井上談)、不覚にも
全く気づきませんでした。

ご案内が終わって事務所に戻ると、別のチョウがいましたよ。

161015-3
クジャクチョウ

こちらはクジャクチョウ。
翅の表面にクジャクの羽の模様のような目玉模様があります。

どちらの種類も、成虫の姿のまま冬を越します。
無事に冬を乗り切って、来年も春も元気な姿を見せてくれると
良いですね。

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角屋

 

あと少し

今日の知床五湖は、強風が吹き抜けていましたが、そのような中でも頑張っているコエゾゼミが!
160728koezozemi
風に吹かれながらも、懸命に羽化。

こんな強風の中でも頑張るなぁ~っと感心していたのですが、
今日頑張っていたのはこの個体だけではかったようです。
五湖を一周散策した間に、他にも4匹のセミが羽化していました。

場所によっては幼虫が何匹か木登りを頑張っていたりと、
今日は多くのセミが羽化を行おうとしていたようです。

あと少しで、森の中はとっても賑やかになります…。
あ~、大ボリュームの鳴き声で、耳が痛くなる…。

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柴田